■北方稜線@剱岳(北ア) |
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レポート No.828 |
〜北方稜線を歩き仙人温泉から水平道で下山〜 |
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9月12日 自宅(19:30)〜立山(0:00) |
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雲切新道 9月15日 5:25 明るくなってから出発した方がいいと進められ、4時30分朝食、5時30分出発にした。夕べは8時に布団に入ったのでぐっすりと8時間は眠れたが、昨日のハードな行程で体中の筋肉がきしんでいた。徐々に身体を始動し、朝食のご飯と味噌汁をおかわりしてお腹いっぱいに詰め込んだ。お弁当(500円)も頼んでおいた。ご主人に見送られて予定取り出発した。この日、欅平を目指すのは大阪の若者3人パーティーと我々、茅ヶ崎からの見えた単独女性Mさん。トレランの男性は下の廊下で黒部に戻るらしい。若者パーティにはついて行けないので、Mさんと4人で行動を共にすることにした。 朝、東の空を見ると、唐松岳と白馬三山がよく見えていた。仙人谷を横切り雲切新道に取り付いた。 源泉 雲切新道を登り始めるとすぐに源泉を横切る。せっかくなので、ザックを降ろして源泉見学することにした。あちこちから湯気が上がり、湯が沸き出している。ここからパイプで小屋に湯を引いているそうだ。湯が詰まったりすることもあり、保守するのも大変らしい。湯の温度は叩く、熱くて手を入れることは出来なかった。 さて、雲切新道だが、険しさが故に悪路と評されている。もともと旧ルートが危険なので新たに開かれたルートで、開通後数年と比較的新しい。古いマップを見ると旧ルートは仙人谷左岸の岩壁道で、危険箇所が多く事故が多発していたようだ。それに比べ雲切新道は尾根ルートで、確かに険しい所があるが、要所はハシゴや鎖が整備されていて、安全面からは評価できると思う。登りたくないという評価もあるが、登りの方が遙かに安全だ。北方稜線から下ってきたものからみれば、傾斜はきついが一般道ということだ。展望はあまり良くなかったが、ブナ林はすばらしかった。 途中に休憩やら、源泉の見学やらで時間を使ったが、小屋を出て約3時間で仙人ダムに到着した。ダムの手前の沢で休憩した。 仙人ダム ダムの下流を覗くと、険しく美しい渓谷であることがわかる。ダムが出来るまではきっと、すばらしい渓谷が続いていたのだろう。鉄橋で作業軌道が谷を渡っている。この軌道を使えば、楽をして欅平まで行けそうだが、一般登山者は使えない。 ダムを渡れば下の廊下へ行く。我々は下りなので、まずはダムの施設内を通り左岸の岩壁に出た。ダムを出ると30分くらいの登りが待っていた。疲労が累積してきているので、登りが辛い。息が上がり休み休み登ると水平な道になった。しばらく歩いて登った分を下ると阿曽原温泉に到着した。Mさんは一昨日お世話になったようだ。温泉は小屋から5分ほど下ったところ、野営場も整備されている。欅平から数時間の距離なので訪れる登山者も多いようだ。 |
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