2004_08_21,22 立山、剱岳(北アルプス)
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■立山、剱岳(北アルプス)2004年8月21,22日 No.281 隊長、うさぎ
標高2880mの別山へ少し登り返す。この辺りはガスが晴れて真砂沢カールが一望できる。何度も立ち止まりシャッターを切りながら歩く。気がつくと別山の祠の所に出た。相変わらずガスで何も見えないが、北東へ延びる緩やかな尾根を歩いてみた。チングルマの綿毛が絨毯のようだ。少し進むと硯ガ池がガスの中にぼんやりと見えてきた。小さな池だ。辺りを散策してガスの晴れるのを待つが願いは叶わず。あきらめて別山乗り越しに向かって降り始める。高度を下げると視界が確保でき、これから降りる剱沢カールや剱岳の下半分が一望できる。少し下ったところで剱沢に降りるコースがあるのでそれを下る。岩屑や転石が多く、しかも傾斜があるので歩きにくい。慎重に降りる。途中で別山乗越とのコースと合流すると剱沢キャンプ地は近い。足下には、小さいがミヤマリンドウの青色の花がよく目につく。
キャンプ地は広々としていて、すでにたくさんのテントが花を咲かせていた。設営場所の選定の条件は、トイレに近いこと、水場に近いこと、水平であること、テントから剱が見えること、騒々しくないことなどがあるが、最後の騒々しくないことだけは予測はできない。
テントを設営し、 剱沢小屋 の向かいにある野営管理所に設営料金を支払いに行く。一人500円だ。水は無料で雪渓の水を使うが、生水は飲まないようにと注意書きがあった。管理所には富山県山岳警備隊の派出所と金沢大学医学部診療所が併設されている。医療と警備隊があるのは心強い。剱沢小屋の売店でビールを買い、水場で水を汲んでテントに戻る。ビールがうまい。横になると瞼が重くなり30分ほど眠ったようだ。その後テント場周辺を散策し夕暮れと共にテントに入り夕食の準備をする。野菜炒め、焼きそば、みそ汁、アルファ米、ミカン、ヨーグルト、キュウリ、卵などなど、思いつきで持ってくるから食事もバリエーションがある。食事が終わり7時ころに横になるとそのまま眠ってしまったみたいだ。9時頃に騒々しくて目が覚める、遅く到着したグループの食事時間のようだ。ウサギが迷惑だ、と小言を言っている。目が覚めたので焼酎の水割りを飲みながら明日のルートを確認する。22時頃にシュラフに潜り込んだ。私がカバーなしのダウン500グラム、ウサギがダウン600グラムを使用した。快適に眠ることができた。
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