■白馬鑓ガ岳、唐松岳(北アルプス)2009年8月8、9日 No.501 隊長 | 8日の1 | 8日の2 | 9日の1 | 9日の2 | 花のページ | 不帰1峰 最低コルからは登りに転じ、不帰のキレットの1,2,3峰を乗り越えていく作業に入る。最低コルから1峰の頭までは30分ほどかかるが、これといった難所はない。1峰の頭に立ち、そこから2峰を見ると、行く手を阻む岩壁のように見え、登高意欲を刺激される。まずは1峰の鞍部まで慎重に下り、小休止を入れて行動食と水でエネルギーを補給する。
不帰2峰 2峰の登りは何の前置きもなしにいきなり鎖場から始まる。最初は黒部側から取り付き、途中から信州側に回り込む。岩は雨で濡れているので滑りやすいが、頑丈な鎖が設置されているので安心感がある。思った以上に手がかり足がかりになる岩が要所にあり、どうしても鎖に頼らなければならない箇所はそれほど多くなかった。ザックとカメラを合わせて20キロの荷物を担いでいるのでかえって、支点を確実に確保する必要があるので、3点支持は確実にできていると思う。むしろ問題なのは落石だろう。これを避けるには前者が、自分の真上にくることがないように感覚をかけることだろう。逆コースを3人グループが降りてきた。先を見通して行き交う場所を確保した。 2峰北峰を過ぎるとそれほどの難所はない。鎖場は何カ所かになるが、ぬれた岩のグリップさえ確かめておけばいいだろう。ただし滑って転倒すると確実に滑落につながる場所が多いので侮れない。 不帰3峰 不帰3峰は、八方尾根から見ると鋭い岩峰に見えるが、コースは黒部側に付けられていて危険箇所はなかった。というより、このあたりからガスの中に入り、展望もなく現在位置をつかめないコンディションだった。これを過ぎるとハイマツ帯の砂礫の斜面となり、緩やかに高度を稼いでいくとやがて見覚えのある唐松岳の山頂に到着した。 唐松岳 自身三度目となる唐松岳山頂は、八方方面から登ってきた登山者で賑わっていた。風もなく穏やかで、雲が多いものの眺望がきき、雲上に浮かぶ山々を同定しながらパノラマを楽しんだ。五竜岳が目の前にでんと座っているが、雲に隠れていた。さてどうするか。とりあえず山荘まで降りることにした。 八方尾根 時計を見ると10時半を回ったところだ。昼食にラーメンでも作ろうかと思ったが、水が有料のため面倒になり、パンで簡単に食事を済ませた。11時に唐松山荘を後にした。唐松岳は最も登りやすいアルプスということもあり、次々と登山者が登ってくる。丸山を過ぎたあたりから雨が当たり出した。過去に二度ども雨に降られているが、また今回も雨か。「雨の似合う山域だ」と思いながらチンタラと尾根を下った。八方山荘には13時半過ぎに到着し、ゴンドラを3つ乗り継いで山麓に降り立った。料金は1400円也。猿倉行きのバスの時刻を見るとどうやら、3分前で出てしまったようだ。次のバスは1時間半待つことになるので、タクシーで猿倉に車を回収しに行った。料金は3000円也。 完 *高速道路の特別割引は我々庶民にとって、経済的で大変ありがたいが、あの渋滞はいただけない。長野道、中央高速ともの断続的に渋滞するようになった。 |
2009年8月10日 Copyright (C) 2009 k.kanamaru. All Rights Reserved. home |