2022年7月28日〜8月1日 No.1456

剱岳チンネ左稜線の登攀 剣山荘〜剱岳

【行程・登山者】


【7月28日】鈴鹿〜富山
【7月29日】富山5:30〜立山6:40〜美女平〜室堂8:20〜別山乗越11:50〜剣山荘13:30(泊)
【7月30日】剣山荘2:20〜一服剱〜前剱4:10〜剱岳6:00〜長次朗の頭〜池の谷乗越8:30〜池の谷ガリー〜三の窓9:30〜10:20チンネ左稜線登攀・撤退16:30〜三の窓(ビバーク)17:00
【7月30日】三の窓6:30〜池の谷乗越7:20〜長次郎の頭〜剱岳9:40〜剣山荘〜剱沢小屋(泊)13:30
【8月1日】剱沢小屋5:10〜別山乗越6:45〜室堂11:00〜立山12:00〜ユーランド立山〜立山IC〜鈴鹿17:00
【撮影機材】 GoPro9 OLYMPUS SONY Z-V1

YouTube
第1部 https://youtu.be/4aRYXQCxMTw
第2部 https://youtu.be/Fi2UOBfkESo
第3部 https://youtu.be/0Ef0bHx4iKM

【概要】

この日程は当初、黒部丸山東壁の登攀のために押さえてあったが、諸事情で剱岳チンネ左稜線の登攀に変更した。二度目の梅雨が明けたような天候になったが、高山の天候は不安定で遠征期間中、どの日も午後は雨予報が出ていた。ただし風速は数m以下なので、大きな崩れはなさそうだ。高山は午後、積乱雲が発生し、雨になることが多い。当初は三日で計画したが、現地判断で予備日を使い4日となった。
さて、剱岳チンネ左稜線だが、剱岳の人気バリエーションルートだ。10年ほど前に登攀したがそれ以後、何度か計画に上がったが行き機会に恵まれなかった。丸山東壁のメンバー二人に二人が加わり4人パーティーとなった。

剣山荘〜剱岳

2時に起床し、朝の弁当を食べた。ヘッデンで2:20に小屋を出た。14:00から山頂が雨予報なので、それまでに登攀を終えたい。


山頂までは一般登山道なので時間が計算できる。2時間弱で前剱、山頂には6:00に到着した。ザックは重かったがほぼコースタイムで山頂に立てた。昨年は2度山頂を踏んでいる。これまでに何度も山頂を踏んでいるが、別山尾根で登るのは久しぶりだった。
前剱2813m付近から剱岳2999m

前剱 2813m

前剱までが急登だ。荷物は重いが体がフレッシュなのでマイペースで登れた。黎明期の展望は素晴らしかった。雲海に浮かぶ山並み、富山の夜景など高所登山の醍醐味だ。
富山の夜景
別山尾根と薬師岳

平蔵谷コル カニの縦ばい

前剱からこの辺りが別山尾根の核心で剱らしさが感じられる。歩いていても気持ちのいい岩稜だ。久しぶりにカニの縦ばいを登った。気になったのは平蔵谷の雪渓の状況だ。

剱岳2999m

山頂に立つと点の記を思い出す。小説や映画でよく知られている。国土地理院の点の記を閲覧すると。


三等三角点、点名は「剱岳」、住所は立山町芦峅寺、選点は明治40年7月13日、柴崎芳太郎。現在の標柱は平成16年8月24日で、確かこの年に早月尾根から登った記憶がある。18年の歳月が流れ今も登っているとは思わなかった。
たまには山頂で写真撮影