2022年7月20日21日 No.1455
穂高岳岳沢側コブ尾根を登る 4
コブ(Ⅰ峰)
コルから1時間ほどでコブの基部に到着した。この辺、草付きの斜面にハクサンイチゲ、シナノキンバイが群生していた。他に、チングルマ、アオノツガザクラ、ツガザクラ、ミヤマヤハズハハコ、イワウメ、コケモモなどが見られた。
今日の気象予報は、曇り時々晴れだったが、コブ尾根の登攀で青空が見られ気分が高揚した。





コブ(Ⅰ峰)の登攀
弱点(登りやすいところ)をついて登っていくと岩壁にあたる。この岩壁は左から高巻けば回避できるが、それでは登攀の楽しみが奪われてしまう。1ピッチ登ったところでホシガラスがやってきた。1ピッチ目はクラックで、2ピッチ目はちょっとしたギャップ。短いが反対側に回り込むので切った方がよい。3ピッチ目でコブの頭。残置ハーケンがいくつかあった。登攀中、ぽつりと雨粒が当たった。
ホシガラス
ホシガラスが目の前の岩にとまって、ハイマツの実をつついて食べ始めた。こちらを気にすることもなくしばらく撮影に付き合ってくれた。12−200mmレンズを持ってきて良かったなと思った。










コブ(Ⅰ峰)の懸垂
懸垂支点は何カ所かある。2ピッチ目分けてもいいが、クライムダウンできるところまで降り、着地点を見極めた方がよいだろう。
2峰
尾根に沿って登ると2峰に立つ。ここはクライムダウンもできるが、岩がボロボロで信用できないので、数mだが懸垂下降した。





コブの頭
2峰の懸垂が終わるとコブの頭は間近に見える以外と長い岩尾根だ。イワウメ、ツガザクラなどを見ながらグイグイ高度を稼ぎたいが、標高が2900mを越えると息が苦しく足が重い。これで最後にしようと思いながら登っている。
頭はジャンダルムより若干低く、標高は3140mくらいかな。時計を見ると12時を過ぎていた。上高地の最終タクシーに間に合わせたいので早々に折り返した。



下山
下山は思った以上に時間がかかる。縦走路で天狗のコルまで下る。登山者が歩く道なので目印などはしっかりしているが歩きにくい道だ。この時期は花が多い。
ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ、イワ会う目、イワツメクサ、ツガザクラなど、いい被写体がいくらでもあるが撮影知る時間的なゆとりはなかった。約、1時間強で天狗のコルに到着した。ここまでが下山の第1クールか。



