2022年7月20日21日 No.1455

穂高岳岳沢側コブ尾根を登る 1

【行程・登山者】


【7月20日】鈴鹿5:30〜長野道みどり湖PA10:00合流〜沢渡〜上高地12:10〜岳沢15:30〜16:00コブ沢取付の確認とルート工作18:00〜岳沢18:30
【7月21日】岳沢2200m3:30〜4:30コブ沢取付2350m5:00〜コル2655m7:00〜コブ(Ⅰ峰
)2900m8:30〜コブの頭3150m12:00〜天狗のコル13:15〜天狗沢〜15:10岳沢16:30〜上高地18:30〜17:00沢渡17:40〜鈴鹿0:10
【撮影機材】 GoPro9 OLYMPUS EM5 mark3 M.ZUIKO ED12-200mm

YouTube
https://youtu.be/3c5VzjqVmGg

【概要】

好天が三日続かなかったので、1泊2日でやれる穂高岳沢側のバリエーションルートのコブ尾根を登ることにした。好天といっても二日目は午後から天気が下り坂の予報だったが、登攀には影響がなく帰路で降られることは覚悟で計画を実行した。天候は予報通りで尾根に取り付いてから山頂まで展望もよく快適な登攀が楽しめた。残雪期のルートなので、種ルンドが開き始めたこの次期はコブ沢からの取付が核心となる。

アプローチ

初日は岳沢までなので5時30分に鈴鹿を出発し長野道みどり湖PAでNさんをピックアップし、タクシーで沢渡から上高地に入った。相乗りだったので一人920円になり助かる。今年から少し値上がりし上高地まで4600円になっていた。


あまり良くない天気だったので観光客は少なかった。見慣れた光景だ。大方の人は上高地の風景を楽しんでいるだろうが、我々の目にはコブ沢の雪渓に集中した。この状況によって今回の登山の成否が分かれる。少しアップで見てみよう。今回の登攀ラインを入れてみた。
梓川と奥穂
コブ沢の雪渓
今回の登攀ライン

コブ沢

上高地から見る限りコブ沢の雪渓はかろうじてつながったいるようだ。前日にネットで情報を調べたが2022年7月の情報は得られなかった。南陵はガイドパーティーの記録が一件あった。


雪渓はつながってはいるが、それよりもシュルンドの開き具合が気になる。早くテントを張ってゆっくりとしたいが、下見が必要だ。

岳沢

今回はテント泊にした。コロナ以降、山小屋の宿泊とテント場の設営料が値上がりし、テント場の2000円はいかがなものか。一時的な登山者の減少は仕方がない。しかし全国的にみれば、コロナ前の料金でやっている小屋もある。そういう小屋は、料金に関係なく泊まっても気分がいい小屋が多い。
岳沢は何度も歩いているルートだ。登攀装備とテント装備の入ったザックは重い。足下に咲く花や野鳥のさえずりを聞きながら一歩一歩高度を上げていった。
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
ヨツバヒヨドリ

撮影機材

バリエーションルートをやるときは少しでも荷物を軽量化したい。撮影機材はいつも悩むところだ。映像はGoProがメインで、いつも従兄弟とふらりで撮影している。写真移管しては、被写体は山の風景、花、野鳥と多様で、レンズのチョイスが悩ましい。


歩き登山ならレンズを3本準備するが、クライミングを伴う登山はレンズは1本で済ませたい。今回はM.ZUIKO ED 12-200mmを使った。35mm換算で24-400mmということになる。概ね先の3つの被写体亜はカバーできるが画質は落ちる。
クガイソウ
ハクサンフウロ
クルマユリ

野鳥、草花

野鳥はミソサザイ、ウグイス、メボソムシクイ、ウソのさえずりが聞こえたが、撮影はメボソムシクイのお腹だけだった。花は草付き斜面でハクサンフウロ、クガイソウ、mクルマユリ、カラマツソウ、シシウドを見かけた。虫が多くまとわりついてくる。


花や鳥を見ていると登りの苦しさが少しは緩和される。
メボソムシクイ
メボソムシクイ