2022年7月20日21日 No.1455

穂高岳岳沢側コブ尾根を登る 2

下見&ルート工作

テントを張って少し休憩しコブ沢の偵察に出かけた。雪渓の状況如何で南陵への転身もありだ。この時期のコブ尾根は雪渓の状態が成否を分ける。


一番狭いところが滝で、水流の音が雪渓の下から聞こえてくる。どれだけ雪渓が削られているのかわからないから不気味だ。できれば早く通過したい。
アイゼン装着
てがたちどり
少し上の一番狭いところが滝の所

岩壁への取付

予想通りシュルンドが開いていた。のぞき込むと、高さが数m以上はある。1ケ所だけ移れるところがあったのでそこにラインを引くことにした。一本ハーケンを打ち込み、残置ハーケンとで支点を作り、ロープを1本フィックスした。


明日は時間的にもそれほどゆとりがないので、前日のルート工作で明日の時間節約をしたい。岩壁のバンドには落石が堆積していて、少しでも油断すると落石が発生する。メンバーの内一人でも怪我をすると、登攀を中止しレスキューモードに切り替えることは常に頭にないといけない。
岩壁の取付の様子
岳沢から見上げる明神岳
偵察を終えて振り返るコブ沢
クルマユリ
南陵

テント場

テント場に戻ると18:30を過ぎていた。この日は我々含め数張りだった。今日の任務完了。ルートの目星がついたので、ゆっくりと夕食。暑くもなく寒くもないが、虫が多くて困った。