2022年5月24日 No.1444

堂倉山・マブシ嶺(大台ヶ原)

【行程・登山者】


【5月24日】堂倉山・マブシ嶺
堂倉山・マブシ嶺  駐車場5:20〜尾鷲辻6:20〜しろさこ〜雷峠9:30〜地倉山9:40〜マブシ嶺10:10〜地倉山〜雷峠10:30〜白サコ〜尾鷲辻13:40〜駐車場14:40 14.7km +-600m
【撮影機材】OM-1 ED12-100mm  ED300mmF4MC14 EM-5mark3 GoPro9

YouTube
https://youtu.be/IP0qbZv7aQM

【概要】

5月下旬、気温の上昇に追われるように登山者は、標高を上げ始める。4月、山麓で始まった新緑は今、標高が1500m付近まで高度を上げてきた。ちょうど大台ヶ原は新緑の盛りだ。それに連れ野鳥たちも活発になってきた。今回は夜の星空撮影と大台ヶ原からマブシ嶺を往復し新緑の稜線歩きと探鳥を楽しんだ。

尾鷲辻

大台ヶ原の山頂は日出ヶ岳で三重、奈良県境にある。同じ三重県内だが鈴鹿からは遠く、自動車で3時間30分の距離。鈴鹿の山と違い気軽にいけない距離なので、宿泊して前夜は星景写真撮影し翌日早朝から登山をすることにした。

松浦武四郎

北海道の名付け親である松浦武四郎(三重県松阪出身)は晩年、3度に渡り大台ヶ原を探査した。そのときの記録が「大台紀行集」にまとめられている。
林床の都笹
オオイタヤメイゲツの若葉

駐車場〜尾鷲辻

5時過に駐車場を出た。朝が早いので朝食はお弁当にしてもらった。歩き出すと朝日が樹林に咲き混んできた。林床に繁茂するミヤコザサ、スズタケが穂のに見える。オオイタヤメイゲツ、ブナ、ミズナラなどの新緑が鮮やかだ。平日だし、この時間から歩き始める登山者はいなかった。耳を澄ませ、鳥の鳴き声を聞きながら歩いた。ミソサザイが朝から活発で、早速、写真を撮らせてくれた。早朝、光量が少ないので、SSとISO感度の値をどの辺で折り合いをつけるかが難しい。尾鷲辻で朝食のお弁当を食べた。

野鳥

オオルリも鳴き始め、こちらも撮らせてくれた。オオルリは梢を見ればいいのですぐに見つかる。まだ新緑が始まったばかりなので見通しがきく。メボソムシクイも鳴いているが、これはなかなか見つからない。次にゴジュウカラが出てきたが、撮影に失敗した。わずか数秒のチャンスだった。ゴジュウカラは比較的多いので期待できそうだ。
ミソサザイが朝から元気に鳴いていた
ヤマツツジ
オオルリ

尾鷲辻からマブシ嶺のルート

ホウソ禿、本小ヤ、マキツカ、シラカケ、アリノ木峠、マブシ嶺


堂倉山〜シロサコ

堂倉山1470mからシロサコ1320mへ高度を下げる。少しの差だがトウヒ、ウラジロモミの針葉樹も亜高山帯からブナ、ミズナラが多くなる山地帯へ環境の変化が見てとれる。ヤマツツジ、シャクナゲが所々で見られるが、今年のツツジ科は花付きが悪い。野鳥は、アカゲラ、アオゲラ、オオルリのほかに気になる鳥として、コルリ、キビタキの鳴き声が所々で聞かれた。少し粘ったが姿を見せなかった。ミソサザイ、オオルリはすぐに撮らせてくれ、幸先はよかったが後が続かない。

シロサコ

このあたり平地になっている。松浦武四郎の乙酉紀行には「白欠」と書かれている。白崩谷(しろくえ)の源頭になるので、「白」がつくのはわかる。峪(さこ)は尾根と尾根の間の峪(たに)を意味するので、地形を読んで「シロサコ」と呼ばれるようになったのか。
ホオノキ
シャクナゲ
白崩 その上に見えるのが大蛇ぐら