2021年10月13日14日 No.1387

晩秋の北アルプス薬師岳 Page2

2日目

昨夜2:30からの星景撮影が終わり布団に入り目覚めると5:30だった。朝食は6:00からで温かい味噌汁とご飯がうまかった。準備を整え不要な荷物を小屋で預かってもらい6:30に出発した。山頂までのコースタイムは3h20mなので往復後、下山の時間を含めても多少のゆとりがある。しっかりと撮影しながら楽しむことにした。もう一組の二人組は今日、黒部五郎に行くそうなので、薬師は我々だけだった。
朝の雲海
黒部五郎
太郎平小屋
太郎平を振り返る

薬師平

薬師平に上がると展望が開け開放的にな雰囲気になる。この時期花はないが、クロマメノキやチングルマの紅葉が綺麗だった。山頂に興味を示さないうさぎは、ここで展望楽しみ引き返すようだ。クロマメノキの実が気になるらしい。

薬師岳小屋

薬師平からひと登りで薬師岳小屋。今年はこの小屋に泊まり、星景写真と富山の夜景が撮影したかったが、先週で小屋閉め。都合や天候があるので、なかなか日を選べない。気楽に来れる山なのでまた来年の課題にしておこう。
薬師平
白山
緩やかに登っていく
槍と穂高 山の重なりがいいね
富山
荒涼とした高山の雰囲気
北アルプスの重鎮が重なる

白っぽい岩石

薬師岳は白っぽい地質なので明るい雰囲気の山だ。後期白亜紀の珪長岩質のデイサイトや流紋岩からなる。登山口の折立から太郎山までは主に、地積岩であることがよく分かる。風化した丸い小石がたくさん入っているし、砂が堆積した模様もはっきりと分かる。調べて見るとやはり、前期白亜紀の非海成堆積物。非海成ということは、川や湖で堆積したということ。1億5千万年から1億年前。ちなみに雲ノ平は黒っぽい岩なので玄武岩質で70万年とかなり新しい。どうやって今の地形ができたか想像すると面白い。人の歴史なんぞはほんの瞬間ではかないものだ。
薬師岳を特徴づける圏谷
山頂が見えてきた 避難小屋付近