2021年4月12日 No.1339
御池岳 鈴鹿山系 Page2
カタクリ峠
カタクリ峠が近づくと「キョッキョッ」と鳴く声が聞こえる。大きな声だ。またアカゲラがいるなと思い、立ち枯れの木を探しながらゆっくりと登った。目視できたのでファインダーを覗くと、なんと、「アオゲラ」だ。昨年からお大台ケ原で撮影のチャンスを狙っていたが実現できなかった。こんなところで出会えるとは思わなかった。野鳥撮影では一日のうちに数回しかチャンスが巡ってこない。その場でじっと待っていればもう少し確率が上がりそうだが、登山者でもあるので、その日の行程があり歩き続けないと帰れない。6時間歩いて数回のチャンスだから平均すると1時間に一度だ。撮影のチャンスは突然やってくる。今がチャンスだと認識できないと撮影を逃してしまう。今がチャンスだと認識できれば10分くらいはその場で粘らないとものにできない。

アオゲラ キツツキ科
背中が黄緑色、腹部に黒い横縞があるのが特徴だ。頭が赤いのでこの個体はオスだ。日本の特産種のキツツキで、本州から屋久島に分布し、よく似たので北海道に生息するのがヤマゲラ。
カタクリ峠〜奥ノ平
カタクリ峠でアオゲラの撮影に専念した。やっと昨年から気になっったアオゲラの撮影ができたので心が落ち着きた。このまま帰ってもいいくらいの満足感があった。腰を下ろし一休み。カタクリの葉がたくさん出来てる。カタクリ峠の名にふさわしい。一枚葉もよく育っている。発芽から開花まで最短でも7年はかかるそうで、開花する時は2枚葉になる。樹の葉が茂るまでの短い期間に光合成をして鱗茎に養分を蓄え、次の年に葉を広げる。これを何年も続けるわけだ。徐々に葉が大きくなり、花柄が出る時は二枚葉となり花を咲かせ種子を作り次の世代に渡される。



フクジュソウ
アオゲラの撮影が成功し満足感で集中力がなくなり、奥ノ平までにゴジュウカラやコガラなど、何度か撮影チャンスがあったが逃してしまった。バイケイソウの葉が出始めている。冬枯れの落葉樹林では葉の緑が新鮮だ。落ち葉の絨毯が気持ちよさそうだ。この時期の明るい森は飾り気がないが、この佇まいは実に美しい。歩いているだけでも気持ちがいい。バリエーションで歩いているので誰にも気兼ねしなくていい。毎年小二次kはここを歩いているが飽きることはない。フクジュソウが群生していたので花見をしながら給食休憩にした。







