2021年4月12日 No.1339

御池岳 鈴鹿山系 Page1

【行程】

コグルミ谷登山口8:10〜カタクリ峠9:40〜バリエーション〜奥ノ平11:30〜御池岳11:45〜カタクリ峠12:30〜登山口13:35
撮影機材 OLYMPUS EM1mark3 M.ZUIKO ED100-400 EM2mark2 ED12-100mm GoPro7

YouTubeバージョンはこちらですhttps://youtu.be/NUxTZIxeiRc

【概要】

花と野鳥を求めて、コグルミ谷から入山した。草花は、春の草本が多種見られ、若葉が出る頃までが適期で、ニリンソウ、キクザキイチゲ、シロバナネコノメソウ、ミヤマカタバミなどが見られた。野鳥は、繁殖活動が始めっていて活発に動いている。谷に響く声はミソサザイ、アカゲラもドラミングと鳴き声で存在感がある。他に、匕ガラ、ヤマガラが忙しく飛びまわていた。今回のトピックはアオゲラが撮れたこと。動画メインだったのでYouTubeを仕上げるのが楽しみだ。

山笑う

登山口付近の山肌が春らしくなってきた。山桜が咲きはじめ、若葉が出始めている。このやさしい色のグラデーションが春を演出している。登山口に車を止められたので、ここに戻るように歩くことにした。この山域はブッシュがほとんどなく、どこでも歩けるので、花と野鳥を求め気の向くまま歩くことにした。
萌黄色の山肌
ニリンソウ
キンキエンゴサク(ヤマエンゴサク)

コグルミ谷

石灰岩地質の花の多い谷だ。木の葉が茂り谷が暗くなるまでのわずかな期間、草花がきれいに見られる。大柄な花はないが、気をつけて歩いていると次々と現れる。この時期はちょうどニリンソウが咲き始めていた。花柄が伸び切ると撮影しにくいので、出始めが撮影に適している。エンゴサク、ケマン、ネコノメソウなど。


スミレ科は、タチツボスミレ、ナガバノスミレサイシンが目についた。アブラナ科はマルバコンロンソウ、ユリワサビなどの花が咲いていた。ミヤマカタバミもたくさん花があった。
ムラサキケマン
スズカボタン(ホクリクネコノメソウと近縁)
ナガバノスミレサイシン
マルバコンロンソウ
ヤマネコノメソウ
ミヤマカタバミ

野鳥

谷を入ったところは静かだったが、少し進むと野鳥たちのさえずりが聞こえてきた。ミソサザイが元気に鳴いている。しかしこの鳥、撮影が難しい。声はすれども姿が見えず。体が小さくても大きな声でなくので、昔からよく知られ、小林一茶の句に「みそさざい ちっというても 日の暮るる」がある。


ミソサザイが気になりながら歩いていると、目の前に匕ガラとヤマガラの連隊がやってきた。ガラ系は別の種とよく混在する。複数いる時は意外と撮れないものだ。とにかく的を絞らないと撮れない。上の方でカケスがギャーギャーと騒いでいるが通しぎてだめだ。
匕ガラ
ヤマガラ

アカゲラ

山地に入るとコゲラについでよく見かけるキツツキだ。御池ではむしろコゲラよりも見かける機会が多い。これよりもひと回り大きのがオオアカゲラで数は少ない。頻繁にドラミングするので見つけやすいが、こぐるみ谷では樹高が高く、空抜けしてしまい撮影が難しい。超望遠レンズを800mmに伸ばすと暗くなりISO感度が上がりどうしてもノイズが出てしまう。このシーン、日陰で暗かったのでなおさらだ。頭は動くがその場にいるので比較的撮影しやすい。ISO1250 SS400 f6.3
萌黄色の山肌
アカゲラ
アカゲラ

ゴジュウカラ

「フィー フィー フィー フィー」と口笛のような鳴き声だ。多分ゴジュウカラだ。近そうなのでチャンスかなと思っていると遠くの木の枝にとまっていた。下向きに木を這いだしたので間違いなし。下向きに歩けのはこの鳥だけだ。留鳥で山地のブナの木のある標高くらいから見られる。レンズは800mmでは長さ足りなかったとりあえず撮影した。ここの写真はPhotoshopの新機能「スーパー解像度」で不足分を補正し、ライトルームで現像処理、トリミングした。
ゴジュウカラ
ゴジュウカラ
ゴジュウカラ

長命水

長命水の古くなたプレートが最近見かえなくなった。カタクリ峠で「長命水」どこにありました、と聞かれたので説明した。忘れ去られてしまいそうなので、今度プレートを付けてみようかなと思った。一口飲んだら3年は長生きすると説明すると、3口飲んだら9年か、弱っている旦那に飲まそう、10年目にはいってしまうということ、とニコニコ笑っていた。おばちゃんはたくましい。


話がバラエティーになってきたので、真面目な話に戻す。野鳥はカラ類で最も多かったのが匕ガラでシジュウカラはむしろ少なかった。タムシバが咲き出していた。この山域は意外と少ない。花の下に葉が出てないのでタムシバだ。
シジュウカラ
タムシバ