2020年8月4日〜5日 No.1295

火打山・妙高山の登山  Page2

高谷池と火打山

湿地には池塘が点在する。初夏にはハクサンコザクラが群生するうようだが、すでに花の時期は過ぎていた。変わって、カラマツソウとワタスゲが群生していた。これはこれで絵になる。午後から天気が崩れる予報だったが、青空がでて幸運だった。池塘と山が紡ぎ出す山岳景観は、ここまで自分の足で歩いてこないと味わえない。登山の醍醐味だろうし、辛い登りのことなどすでに忘れてしまっている。花は他にヨツバシオガマ、カラマツソウ、ハクサンボウフウ、クルマユリが見られた。
高谷池と火打山
池塘と火打山
ワタスゲと火打山
マルバダケブキ

マルバダケブキ

池塘を回り込み登山道が草付きの斜面に入るとマルバダケブキの群生が見られて。南アルプスでは針葉樹林の林床に群生するのをよく見るが、ここは新潟の山だが、北アルプスではあまり見かけない。花よりも目を引かれたのがアサギマダラで、この草付き斜面で登山の事を忘れて、蝶の撮影に興じた。火打山の印象が、マルバダケブキとアサギマダラになってしまいそうだ。他に、ヒョウモンチョウ、クジャクチョウなどが見られた。
オタカラコウ
イチヤクソウ
スジグロシロチョウ
シロバナニガナ

アサギマダラ

丸みを帯びた大きな翅と、ゆったりとした飛び方が、マダラチョウの仲間の特徴だそうだ。ここと同じく規模は小さいが、息吹山のマルバダケブキにも必ずやって来ることを思い出した。旅をする蝶としても知られていて、あのゆったりとした飛び方で、海を渡って長距離を移動するとは驚きだ。しっかりと花の蜜を吸って、越冬のために移動に備えているのだろうか。今回は撮影のチャンスが多かったので、ProCapモード(プロキャプチャ)で挑戦した。バッテリーは消耗するが、シャッタースピートや構図を修正しながらやっと三度目で撮影に成功した。200mmS1000
アサギマダラ
アサギマダラ飛翔1
アサギマダラ飛翔2
アサギマダラ飛翔3
アサギマダラ飛翔4
ヒョウモンチョウ
クジャクチョウとアサギマダラ
稜線を振り返る
火打山山頂
ウサギギク
ダケカンバ
ヨツバシオガマ
イワイチョウ
高谷池

高谷池

高谷池のテント場に15時に戻ると、テント場はテントで埋まっていた。どうやら小屋はガラガラで、テント場はテントが密集しているようだ。水は池の水なので煮沸してくださいとのこと。明日も気温が高く水の消耗が激しそうなので、水を作ってペットボトルにつめた。なおかつ2本のペットを購入し明日に備えた。今回は久しぶりの歩き参考なので、昔を思い出して少し調理っぽいことをして、ビールを飲みながら夕食を楽しんだ。昨夜は睡眠不足だったので、17時にはテントに入り横になった。途中何度か起きたが4時までしっかりと休めた。