2020年8月4日〜5日 No.1295

火打山・妙高山の登山  Page1

【行程・登山者】

【8月4日】 アプローチは前日で、登山口駐車場で前夜車泊
笹ヶ峰火打山登山口標高1300m6:10〜黒沢橋6:40〜十二曲〜富士見平分岐9:00〜9:45高谷池ヒュッテ、テント設営昼食10:40〜天狗の庭11:05〜雷鳥平12:05〜12:50火打山2462m13:05〜高谷池野営場15:00
【8月5日】
テント場5:00〜茶臼山〜5:50黒沢池ヒュッテ6:20〜大倉乗越6:40〜長助池分岐7:10〜8:35妙高山2454m9:00〜11:30黒澤池ヒュッテ12:10〜富士見平分岐〜黒沢橋15:10〜笹ヶ峰駐車場16:00
【登山者】ゆうさん、とっちゃん、隊長

【概要】

梅雨が長引き、山行計画が順延を繰り返したので、登山がこの時期になってしまった。すでにハクサンコザクラの時期は過ぎワタスゲの群生が見頃になっていた。亜高山帯に入るとすでに夏の花は終わりアキノキリンソウ、カラマツソウそして、オヤマノ林道の蕾が膨らみ始めていた。短い夏が行き過ぎ秋の気配が漂い始めていた。マルバダケブキの群生地で、見頃を迎えた黄色い花畑でアサギマダラ、ヒョウモンチョウ、クジャクチョウがたくさん舞っていた。野鳥では夏鳥で繁殖期に入ったメボソムシクイが活発に行動していた。両山とも日本百名山だが、全く性格の違う山だったことが印象に残った。
ブナ林が続

笹ヶ峰火打山登山口

登山口には大きな駐車場があり、キャンプ場にもなっている。今回は車中泊したが人数が多いときはキャンプ泊も出来、自家用車でのアプローチには適している。今回は平日だったが、駐車場は盛況で、登山口前の駐車場は満車だった。大駐車場は道を隔てたところあり、こちらはまだまだゆとりがあった。登山口から黒沢橋までは緩やかな登りで、ブナ林の中を進む。木道が整備され、ぬかるんでも歩きやすそうだ。登山口の標高は1300mあり、出発時は涼しさを感じたが、歩き始めからだ暖まると汗が出だした。フェーン現象で気温が上がりそうだったので、暑さによる体力の消耗が大きくなりそうだったのでかなりセーブしながらあるいた。黒沢橋で早速、冷たい水で顔を洗った。さてここから、急登がはじまる。
登山口前の駐車場
登山口前の駐車場
黒沢橋
黒沢橋
ヒメシャジン

ブナ林

黒沢橋を渡ると急登が始まる。ここので一気に2000mまで高度を上げていく。その象徴になっているのが十二曲がりで、ジグザグに傾斜を殺しながら高度を稼いでいく。高度を上げるにつれ徐々に、ブナ林に針葉樹が混在するようになり、植生の垂直変化が面白い。草本は少ないが、実のできたサンカヨウ、ヤグルマソウ、ユキザサが目に付いた。花はゴゼンタチバナ、イチヤクソウが少し咲き残っていて、シソ科のヒメシャジンやキク科のミヤマアキノキリンソウが見頃になっていた。ナナカマドやカエデ類の葉が色づき始めていて驚いた。気温の変化があったのかもしれない。
ブナの木も大きい
色づき始めたナナカマド
ギンリョウソウ
大シラビソ林に入る
ゴゼンタチバナ
火打山

高谷池

急登が終わり、尾根にそって進むと富士見平分岐に到着した。ここは妙高方面への分岐点だ。帰りは黒沢池からここに戻ってくる。ここは天気がいいと大倉山越に富士山が見えるようだ。ここからは黒沢岳の山腹を高谷池に向かって進む。左手には火打山が見えていた。天気予報では本日の午後はあまりよくなかったので、しっかりと見ておいた。小屋で受付をして軽く昼食をとり、テントを設営して火打山に向かった。
キャプション
クルマユリ
イヌホウズキ
高谷池ヒュッテ
キアゲハ
キアゲハ

キアゲハ

今回は、長梅雨で山行の間隔が1ケ月開き、しかもテント山行で荷物が重いので撮影機材を限定した。野鳥を諦めれば、切れの良いf2.8の12-40mmかf1.2の17mm固定で印象的な写真を狙ってもいいかなど、思いを巡られた結果、無難な12-200mmレンズと45mmマクロに落ち着いた。便利なレンズだが、画質はあまり期待できない。しかし機動力を生かした撮影が出来る点は評価できる。山岳ではこの機動力が大切だ。初日は鳥の撮影機会には恵まれなかったが、蝶がけっこう遊ばせてくれた。テントを設営している、クルマユリにキアゲハがやってきた。夏の山の花畑でよく見かける蝶だ。クルマユリは丁度みごろのようで、富士見平分岐から所々で見かけた。鮮やかな橙色でよく目立ち、カメラが惹かれる。
クルマユリ
池塘
アサギマダラ
シロバナニガナ