2020年8月4日〜5日 No.1295

火打山・妙高山の登山  Page3

妙高山登山 二日目

二日目は妙高に向かう。昨夜は曇り空で星空撮影は断念した。天気は良好で、外に出ると、西に満月が、東にオリオン座と木星が明るく輝いていた。この明るさでも手持ちで撮れるカメラの進歩に甘んじて、思いのままにシャッターを切った。これこそが機動力だろう。朝食は簡単にでも、しっかりと食べておかないと、今日はロングの工程だ。ラーメンにご飯を入れてラーメンライス。100パーセント炭水化物で、余計なものなしに自動車でいえばガソリンの給油に等しい。準備をして5時に出発。涼しいうちに距離を稼ぎたい。
高谷池と火打山
出発準備
ウグイスが元気に鳴き出した
黒沢池

黒沢池

茶臼山を超えると黒沢池が見えてきた、雰囲気の良い湿原で朝の空気感が美しかった。コースタイム通り50分で黒沢ヒュッテに到着した。余計なものを出ぽしザックを軽くして出発したのはいいが、先行した自分が道を間違えて、黒沢池の方に行ってしまった。しかし、朝もやのワタスゲの群生する湿地はきれいだった。20分のロスタイムを取り返すべく、急ぎ足で二人の後を追った。
ヒョウモンチョウ
クジャクチョウとアサギマダラ

大倉山乗越〜妙高山

地形図を見るとよく分かるが、大倉山乗越からは下りで、道があまり良くない。それはコースタイムに出ている。昨日の火打山とは明らかに性質の違う山だ。最高峰が溶岩ドームで、外輪山は爆発カルデラだそうだ。なので山が険しい。黒っぽい岩と白っぽい岩があって、黒っぽいのが玄武岩質で、白が安山岩系だが、花崗斑岩化それとも凝結凝灰岩だろうか。いずれも火成岩で、火山によるものだ。長助池分岐手前に沢が有り水を補給できた。この日は2リットル準備したが、ここで1リットル補給でき、然りと飲めたので水の心配はなかった。さて、上りがきつい。日陰で風があったので救われた。岸壁には、ハクサンオミナエシが群生していた。大半がダケカンバ、針葉樹林でシ花は少なかった。ミヤマシャジンかヒメシャジンが少し。ここで二人においついて、山頂に到着した。
アサギマダラ
アサギマダラ

妙高山

登山道はほぼ展望がナシで、山頂でやっと展望が開ける山だ。岩がゴツゴツした山で、時間にゆとりがあれば、岩に登って遊ぶのもよし。双耳峰だったので最高峰も踏んできた。さて、帰りは気持ちにもゆとりができたので、花と鳥の撮影をしながら下った。
ウソ 
ウソ

ウソとメボソムシクイ

野鳥はそれほど種類が多くはなかったが、ウグイスの次に鳴き声を聞いたのがメボソムシクイだった。メボソムシクイは高い山の針葉樹林で繁殖する夏鳥だ。この時期によくさえずりは聞くがなかなか姿を見せない。ダケカンバの葉の陰になり、なかなか撮らせてくれなかったが、なんとか一度だけチャンスが到来した。鳥レンズは持参してなかったので解像度は悪いが、同定はすることができた。他に2種類ほどさえずりは確認できたが、録音してあるのでこのあと同定したい。他に、数はおsれほど多くはなかったがウソの撮影ができた。
メボソムシクイ
メボソムシクイ
メボソムシクイ
ハクサンオミナエシ
イワシャジン
イワシャジン
イワシャジン
ハリブキ
ミヤマアカバナ
ワタスゲが咲く木道が続く
ハクサンフウロ
黒沢池〜登山口

黒沢池ルートで下山

花と鳥を観察しながら黒沢池ヒュッテに戻った。今季は休業するらしいが、メンテのために開けていた。昼食はご飯があったのでチャーハンと味噌汁でしっかりと食べた。帰りはほぼ下りだが、距離がある気温が高い。30分に一度休憩を入れ、体が加熱しないように熱中症にならないようにゆとりを持って下った。自衛隊が訓練で火打山に登ったようで50人が降っていった。流石に足が軽そうだった。下山後、麓の温泉で汗が流し帰路についた。