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■モッチョム岳&縄文杉ハイク

降雪と火山灰の影響で行程変更を余儀なくされたが、ハイク、登山、観光といろいろ楽しめた

レポート No.772
日時:2013年12月7日22日〜26日
参加者:utty、隊長、うさぎ

12月22日 自宅〜(マイカー)〜セントレア(11:05)〜(ジェットスター693便)〜(12:40)鹿児島空港〜(リムジンバス)〜港〜(高速船トッピー)〜安房〜(レンタカー)〜民宿@宮之浦
12月23日 縄文杉ハイク 民宿@宮之浦〜(レンタカー)〜荒川登山口(6:30)〜三代杉(7:53)〜(8:53)大株歩道入口(9:02)〜ウイルソン株(9:28)〜大王杉(10:30)〜(11:07)縄文杉(11:43)〜荒川登山口(15:43)〜(レンタカー)〜ヤクスギランド〜民宿@宮之浦
12月24日 モッチョム岳登山&屋久島1周 ドライブ千尋滝駐車場(7:15)〜(8:47)万代杉(9:05)〜(10:18)神山展望(10:28)〜(11:00)モッチョム岳山頂(11:36)〜(13:08)万代杉(13:18)〜登山口(14:15)〜千尋滝見物〜原〜大川の滝(3:25)〜西部林道〜民宿@宮之浦
12月25日 民宿@宮之浦〜(バス)〜安房@屋久島〜(高速船トッピー)〜鹿児島〜(レンタカーで市内観光)〜鹿児島空港〜火山活動の影響により名古屋行欠航〜鹿児島市内のホテル
12月26日 鹿児島市内(6:40)〜(リムジンバス)〜鹿児島空港(9:30)〜(ジェットスター692便)〜(10:40)セントレア(昼食)〜(マイカー)〜自宅(13:30)

| 初日 | 縄文杉1 縄文杉2 | モッチョム岳 | 鹿児島観光 |

モッチョム岳 宿を出ると霧雨が降っていた。予報通り天気が悪そうだが、南部はどうだろうか。登山ではなるべく屋久島の中心部に迫りたかったが、風雪が強いらしいのでいい判断だったと思う。とりあえず登山口まで行かないと状況がわからない。信号のほとんどない島の県道は快適だ。安房を過ぎ登山口となる原が近づくと天気が良くなってきた。読みが的中した。今日目指すモッチョム岳は標高こそ979mだが、海岸から鋭く立ち上がった岩峰で、麓から見上げると登高意欲を刺激される山だ。


モッチョム岳

登山口の千尋滝は屋久島三大名瀑のひとつで、島の名勝にもなっている。ルート上には、万代杉とモッチョム太郎の屋久杉があり、見所にもなっている。もちろん山頂では360度の展望が待っている。

  
登山口

登山口は千尋滝の展望台へ向かう左手にある。千尋滝は屋久島を代表する名瀑の一つなので、これは帰りに楽しみに取っておくことにした。さて、モッチョム岳だが、漢字で「本冨岳」と書く。山麓の原から見上げると正面から登りたくなる山だが、現在、正面ルートは廃道になっているようで、一般的には東面から回り込むタテヨケ歩道が使われているようだ。昭文社の地図では登り2時間50分、下りが2時間となっているが、こと屋久島に関しては全般的に所要時間が辛目に設定されているのでどうだろうか。登山口周辺に咲くツワブキがきれいだった。

  
左:ツワブキが見頃、海岸部でどこでもみられた   右:登山口

万代杉 登山口を入ると緩やかな山腹道から始まり、谷の支流を渡り少し進むと胸突き八丁の急な登りが始まる。小さな尾根を越え、苔むした谷を渡り再び尾根に出ると突然万代杉の前に出る。屋久杉と呼ばれるのは標高500m以上に自生する杉のことで、万代杉は推定樹齢が3000年といわれているようだ。他の屋久杉と違いここは、尾根の風当たりの強そうな所なのに、良くも生き残ったなと思える。


標高800m、周囲8.6m、樹高13.2m


ツチトリモチ

モッチョム太郎 先ほどの万代杉から少し登ったところにある。太郎があえれば花子があるはずだが、花子は正面の登山道にあるらしく今回は見ることが出来なかった。屋久杉の他にもカシやツガなど、巨木が多く見応えがあった。

  
標高820m 樹高24.5m 周囲9.4m


カシ、何カシかわからない

  
ツガの巨木

神山展望台 モッチョム太郎を過ぎると傾斜が緩み主稜線に出てしばらく進むと神山展望台に出た。ここまで来ると山頂までは20分の距離。展望のいい所で、山頂が間近に見えている。山頂までは岩の稜線を、岩を槇ながらのアップダウンが続く。最後は岩壁をロープで登り山頂に立った。岩峰のてっぺんからの展望は抜群で、昨日の密林を彷徨った縄文杉ハイクとは対照的な登山になった。


神山展望まで来ると山頂が見えてきた


この辺りの斜面はスラブになっている、登攀意欲をそそられた

モッチョム岳 ロープで岩壁をよじ登ると山頂に出た。それほど広くはないが腰掛けになる岩があり、展望を楽しみながらの休憩にはもってこいのところだ。ギザギザになった海岸線にそって道路が伸び集落がある様子が俯瞰できた。モッチョム岳を中心に岩壁は花崗岩のスラブで、クライミングするには手頃な傾斜に見える。後日「モッチョム岳 クライミング」で検索してみると、やはりルートが何本か開かれているようなので、早速資料を取り寄せることにした。

  
モッチョム岳さんちょうからの展望

  


山頂にて

山頂で休んでいると、ガイドパーティーが2組登ってきた。屋久島の中心部は天候が悪かったので、こちらに振り替えたようだ。我々は昼食後、ガイドパーティーと交代で山を下った。

  
万代杉西側           万代杉南側


支流の谷は苔むして雰囲気がいい

千尋滝 下山すると14時を過ぎていた。展望台へ千尋滝の見物に行く。屋久島の三大名瀑のひとつだ。クライマーなら誰もが気になるのは右岸のスラブだ。何本かルートがあることが後でわかった。機会があれば是非とも、名瀑を背にこのスラブを登ってみたいと思った。


千尋滝

大川の滝 さて残った時間を島の周回ドライブに充てることにした。いくつか観光のポイントはあるが、日本の滝百選に入っている「大川(おおこ)の滝」は見逃せない。末広がりで雰囲気は大杉谷の千尋滝に似ている。

  
大川の滝


海岸線


口永良部島

  

大川の滝から永田までは西部林道でなるので道幅が狭くなるが、対向車は一台もなかった。永田までくると宿のある宮之浦は近い。宮之浦にはいると路面が濡れていた。どうやら北部は一日中天気が悪かったようだ。小さな島だが、中心部に2000m級の山岳がある影響で、風向きにより島の北と南では天候が違うようだ。スーパーで少し買い物をして民宿に戻った。3日目ともなると、民宿のスタッフと話が弾むようになってきた。


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