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■錫杖岳前衛峰左方カンテ
〜クライミング後、露天で湯につかりながら見あげる錫杖岳は格別〜

レポート No.757
日時:2013年9月29日
参加者:sskさん、隊長、うさぎ

28日 鈴鹿(14:20)〜槍見温泉ひがくの湯(18:30)
29日 ひがくの湯(5:00)〜駐車場(5:20)〜クリア沢(6:25)〜錫杖沢出合(7:00)〜左方カンテ取付(8:15)〜6ピッチ目終了点(11:50)〜懸垂待約30分〜懸垂終了(13:40)〜左方カンテ取付(14:00)〜クリヤ谷登山口(15:35)


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3ピッチ目 25m X+(隊長リード) さて3ピッチ目は前半の核心だ。あまりにも天気がいいし、まともに陽を受けているので暑いくらいだ。寒いと思って冬用のウエアにしのが裏目に出た。給水して小休止を入れた。離陸してピナクルに立ち、その上のフェースが核心部分で以前はピンがあったようだが今はない。アドバイスによると左のクラックに沿って進むとカムでランニングが取れるそうだ。やってみるとクラックに中間サイズのカムが2個、がっちりときまった。


ピナクルテラスから3ピッチ目のルートを確認


まずは離陸してピナクルへ


3ピッチ目のフェースを見上げる

クラックからフェースに移ると壁は立ってくるが、ホールドが豊富にあるので多少のランナウトにも怖さはなかった。テラスの上がって立木の横のハンガーでピッチを切った。

   
sskさんの登攀


3ピッチ目の登攀、高度感のあるフェース


4ピッチ目からリード交代

左方カンテ4ピッチ目 35m W(sskさんリード) ここでsskさんとリード交代。カムを受け渡す。少し歩いてから大岩を乗り越してからチムニーを直上し、凹角を登って終了点へ大木テラスの終了点へ。正面から行くと大岩は背の低いうさぎが乗り越せず、左から回り込んでOK。


4ピッチ目ルート確認

     
4ピッチ目はクラッククライミングから始まる

チムニーはそれほど難しくはないが、カムでランニングをとるのに時間がかかっていた。適度にステミングを使いながら左のフェースで身体を上げていった。いろいろと技を使えるので面白いピッチで満足感も高かった。

     
sskさん、プロテクションを探しながらクラックをリード


クラックを見上げる

    
ステミング身体を上げていく    クラックを抜けるとフェース


5ピッチ目を見上げながらビレイするsskさん

左方カンテ5ピッチ目 50m X (sskさんリード)右にチムニーがあるがフェースだけで登れそうだ。御在所でいえば一壁のXクラスのルートに似ている。ただしピンが全くない。上の方にカムが効きそうなクラックがあるが、それまでに1本ピンがあると安心だが。ハーケンの打てそうなクラックはあるがどうしようか?チムニーのところにピンがあったようでハーケンは却下。10mほど上がるとハーケンがあった。それから左の方にクラックがありカムががっちりときまった。


5ピッチ目をリードする佐々木さん

   
5ピッチ目をリードする佐々木さん

     
右:うさぎの登攀

     
5ピッチ目フェースの登攀、うさぎ

     
うさぎの登攀            5ピッチ目終了点

左方カンテ6ピッチ目 40m X+(sskさんリード) 広いテラスで展望を楽しみながら小休止。垂直の岩壁越しに西穂高岳が遠望できる,クライマーののみに許された実にすばらしいロケーションだ。さていよいよ最終ピッチになった。正面はクラックのあるフェースで,右にチムニーが伸びている。出だしのフェースにホールドが乏しく離陸が難しそうだが3mくらいのところにハンガーがひとつあり,その上1mのチムニーにチョックストーンがあった。このハンガーがないと難しそうだ。念のためにアブミは持参していたがA0でいけそうだ。実質の核心部はここのようで,A0を使えばそれほど難しくはなかった。

     
5ピッチ目のテラスからの展望、背景は西穂高岳


6ピッチ目のルート確認

    


上は注文の多い料理店からのクライマー、終了点は同じ

    
クラックをリードするsskさん      草付きが色づき始めている


最初のA0まで手が届かないので、木登りで離陸

背の低いうさぎは,このハンガーまでが届かない。幸いフェースの脇に桧の灌木がある。野生で育ったうさぎは木登りは得意中の得意。すいすい登ってハンガーをつかみクリップしたヌンチャクにロープスリングをかけて身体を上げチョックストーンをホールドすると核心終了。

    
チョックストンをつかんで身体を上げる


ステミングで身体を上げていく

フェースは中間カムサイズのクラックがあるのでカムが多用できる。フェースだけでも登れるが,チムニーを補助で使うと登りやすい。リッジに出たところで「注文の多い料理店」をリードする女性クライマーと合流した。終了点も共通だった。最後はフェースを登り終了点のあるテラスへ。

   
フェースに移ると高度感があって快適な登攀だ


カンテで注文と合流


最後はスラブ


山頂が見えている

    
7ピッチ目の様子を見る、上は薮だ    温泉街を俯瞰する



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2013-9-29Copyright (C) 2013 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home