■白倉山、古ケ丸山、迷岳(台高)2009年5月2日3日 No.491 じんじん山、隊長 迷岳 大熊谷の頭から迷岳の間は、等高線の間隔も比較的広く、起伏もそれほど感じなかった。尾根筋にはバイケイソウが群生し、ゆったりとした尾根にはブナがたくさん生育している。植生も少し違っていて、岩場が少ない分、ツツジの花も少ない。途中に標高点1155があるがパスして、一気に標高点1285まで進んだ。花はワチガイソウが所々に咲いていた。エンレイソウも見かけたが花はなかった。途中単独の男性と行き交った。この辺りは平坦部があり、山と高原地図では、「キャンプ適地」となってる。ここから北へ尾根が延び、布引山1071に至っているようだ。この尾根は今回の予定になかった。 標高点1285を過ぎると緩やかな登りとなる。前方から賑やかな声が聞こえてきた。連休なのにほとんど人と出会わなかったが、初めて出会う団体だ。話によると大熊三山巡りをしているようだ。大熊三山というと、迷岳、白倉山、古ケ丸山になる。宮川からだと林道を利用すると比較的簡単に高度が稼げ、日帰りの周回が可能となる。林道から口迷岳までだと30分ほどだろう。 誰もいない静かな迷岳山頂で軽く食事した。今回はパン類をメインにしたが、袋焼きそばが残っていたので、簡単に調理して食べた。まだ10時を過ぎたところで、行動時間はたっぷりと残っているので、布引谷を降りる計画を立ててみたが、分岐点を行き過ぎてしまい結局、無難な唐谷コースを降りることになった。尾根ばかり歩いてきたので、帰路は水辺もいいだろう。 唐谷分岐からは植林帯の急降下となる。よく間伐された植林帯で適度な明るさがある。それで林床には、ツクバネソウやらシハイスミレが見られた。このシハイスミレ、西日本に多く分布するそうで、山ではよく見かけるが、人里を嫌うようだ。東日本にはこの変種のマキノスミレが普通だそうだが、近畿・東海のこの辺りは地域的に混在地帯になるようだ。シハイスミレと書いたが、たぶんそうだろう。 降り立った所は唐谷の奥の二股だろう。倒壊した植林小屋がある所だ。二日目は少し気温も上がってきたので、渓流で顔を洗うと気持ちが良かった。しばらく休んで体をクールダウンさせた。登山道は右岸を高巻いている。最初に表れる大きな滝がおそらく、三の滝だろう。樹間から少しだけ見えるだけで撮影はできない。谷へ降りればよく見えるだろうが、谷はかなり深い。二股を過ぎた辺りでなめ滝に降りられるので、そこで休憩をした。ヒメレンゲが見頃だった。 大小の滝が幾つもあり、一つひとつ見ていると先に進まなくなる。二の滝あたりで林道にエスケープできるのでこれを利用した。まぶしいほどの唐谷の新緑を見ながらとこところ林道を歩き、駐車地点に戻った。 完 現在の閲覧数
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2009年5月3日 Copyright (C) 2009 k.kanamaru. All Rights Reserved. home |