2009年5月2,3日 白倉山、古ケ丸山、迷岳(台高) |
■白倉山、古ケ丸山、迷岳(台高)2009年5月2日3日 No.491 じんじん山、隊長 どんどんと谷を降ると岩場の断崖になり、そこで給水ができた。水量にもよるだろうが、これ以上谷を降れないので、水が出ていなかったときは困ることになるだろう。 白倉山 ここからは白倉山に向かって徐々に登り返していく。ヒメシャラの幼木がブッシュを形成し、藪こぎのようになり、歩きにくかった。確か前回来たときは腰あたりまでの樹高だったが、4年もたつと背丈を超えていた。裸地ができると最初にはびこるのはヒメシャラのようだ。徐々に古ケ丸山が大きく見えてきた。ザックを分岐点にデポし、白倉山に向かった。ここには三角点はなく、標高点になっている。ヒメシャラの幼木がブッシュを形成しているが、今のところ360度の展望がある。眼下には大熊谷が深く谷を刻み、その向こうに大きな迷岳の山塊が横たわっていた。時計を見るとすでに15時になっていた。 難所 古ケ丸山は、ラクダのこぶが一つあって、その向こうがピークらしい。手が届きそうな所にあるが、凹凸があり歩きにくそうだ。この区間は自分自身、未踏になっているので時間予測が立てにくい。ここに来るまでに、大きなザックを担ぎ7時間以上行動しているので、体力の方もかなり消耗している。ザックを置いて空身になっているが、疲労感は否めなかった。歩き出すと直ぐに岩場が表れる。数メートルの降下だが、このコース中の難所となっている。ザイルとロープがそれぞれあるが、これはあくまでも補助のつもりで利用するのが鉄則。足がかりは少ないが、しかりと三点を確保しながら無事に通過した。 降りたところにミツバツツジが群生していた。続いてナイフリッジを通過すると今度は3mほどの岩場の降下。この箇所は西にトラバースできる。岩の上に立つと高度感もあり展望も良い。 コウヤマキ 尾根西側の垣外俣谷の下流は宮川貯水池となっている。深く切れ込んだ大杉谷や、遠くに霞む大台ヶ原を見ていると、台高の山深さが感じられる。この難所を通過すると起伏の少ないコースとなるが、岩の多いごつごつとした地形なので歩きにくい。これを過ぎるとまたダウンになり、山頂に向かって最後の登りとなる。この辺りは疲労のピークで、お腹もすいてきてガス欠状態だ。気力を振り絞って16時に古ケ丸山の山頂に立った。ここには三角点の標柱がある。それほど広くなく岩の多い山頂だ。展望は西に開けている。特徴的なのはコウヤマキが多いこと。コウヤマキはもともと、ソハヤキ要素の植物で、九州山地、四国山地、紀伊山地に分布域が限定されている。 野営地 帰路はより足取りが重くなり、1時間15分の所用時間を要した。時間も遅くなってきたので、幕営地点を白倉山周辺として、尾根の適当な場所に落ち着いた。水さえあれば、ふた張り程度のテントならどこにでも設営可能だ。食材を持ちより、ビールとウイスキーでミニ宴会となった。8時前にシュラフに潜り込むといきなり、爆睡モードに入ったようで、翌朝は小鳥のさえずりで5時半に目覚めた。ここは台高のテントの中と気づくのに多少のタイムラグがあった。 現在の閲覧数
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