■白倉山、古ケ丸山、迷岳(台高)2009年5月2日3日 No.491 じんじん山、隊長 二日目朝 風もなく穏やかな夜だったようだ。小鳥のさえずりで目覚める。ならよかったが、ツツドリのボコボコいや、「ポポッ、ポポッ、ポポッ」という大声で目が覚めた。朝食は、パンとキャベツとウインナーのコンソメスープで軽く済ませる。じんじんさんは白倉山に日の出を見に行ったようだった。しかりと眠れたので体調は良さそうだ。テントをたたみ7時前に、出発の準備ができた。 シャクナゲ すがすがしさが漂うブナ林を、大熊谷の源頭へ向けて降っていく。ブナの巨木が尾根に張り付くように生えている。実に雰囲気の良い森だ。高度を下げるにつれてシャクナゲが目立ち始める。標高が1000m付近まで下がると、条件のいいところではすでにシャクナゲが開花していた。あっと驚くほど花付きがよかった。しかし開花していない樹がほとんどで、これからが楽しめるだろう。 大熊谷の頭 最鞍部からは約200mの登り返しとなる。水や食料は、当初の半分にまで減ってきているので、ザックも幾分だが軽くなってきている。しかし登りに転じると、体は少し慣れてきたとはいえ、容赦なく足腰に負荷がかかってくる。途切れることのないブナやミズナラの樹林に力をもらいながら、大熊谷のピークを目指した。 久しぶりの大熊谷の頭だった。前回、頂を踏んだのは5年前だった。積雪があり、山頂での昼食時にテルモスを谷に落としてしまったことを思い出した。このときは白倉山の取材のため、大熊谷の頭からのピストンを考えていたが、積雪とアプローチミスのために、ここのピークで引き返している。時計を見ると8時20分。まだ誰も登ってきていないようだ。風もなく実に穏やかな山頂だった。 現在の閲覧数
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