2006年9月2,3日 笠ヶ岳 |
■笠ヶ岳(北アルプス) 2006年9月2,3日 No.378 隊長 ページ1(2日) ページ2(2日) ページ3(3日) ページ4(3日) 朝夕のページ 笠のページ1 笠のページ2 花のページ1 花のページ2 夜中の11時過ぎに目が覚める。外の様子が気になったのでテントから出てみる。満点の星空だ。カメラを石に上に置いて、星空を撮影してみる。しばらく外にいたが冷え込んできたのでテントに潜り込む。シュラフは夏用のものを持ってきてしまった。シュラフカバーをかけて、その上からエマージェンシートを掛けると温かくなってきた。このシートは通気性がないが、シュラフカバーの上から掛けると問題がないようだ。その後、よく寝込んだしまったようで、腕時計のアラームで4時45分に目が覚めた。闇夜になれば、山では食べて寝ることしかない。少しシュラフの中でまどろんでから、一気に置きあがる。朝食はタマネギ、ピーマン、ハム入りのチャーハンとわかめスープ。居間までにもいろいろと食材に工夫をしてみたが、ご飯(アルファ米)にみそとか、赤飯(アルファ米)にごま塩とか、味のあるものより、シンプルな味付けのものがいいようになってきた。5時過ぎにテントを出て、朝焼けの撮影をする。ガスに包まれてしまうことが多いが、今日は幸運にも朝日が拝めそうだ。槍の肩あたりから朝日が出たのを確認して、テントの撤収と荷造りをして6時過ぎに笠ヶ岳の野営場を後にした。 朝日に輝く笠ヶ岳を何度も振り向きながら、まずは杓子平分岐をめざす。早朝はガスもなく展望が良いので、槍や穂高はもちろんのこと、黒部五郎岳、薬師岳、立山・剱、双六岳など北アルプスの主たる山々が一望できる。展望を楽しみながら歩いているうちに、杓子平への分岐に到着した。ここからのルートは、ほぼ心に決めていたが、改めて地図を広げてルートを確認する。笠新道で下山するときの所要時間は4時間ほどだが、鏡平を経由すると所要時間は1時間ほど長くなる。ただガイドマップを見ると、歩行距離が20キロ近くになるので、少し躊躇してしまう。現に笠新道で下山する人がほとんどで、鏡平経由のルートをとったのは知る限りでは数名であった。 秩父岳までは展望の良い緩やかな稜線が続くが、ピークを過ぎると大きく秩父平まで切れ落ちている。 しばらく緩やかな稜線を歩いてきたが、秩父平では荒々しい岩場が現れ、アルプスの山であることが実感できる。ちょうどこの辺りまで来ると、双六から歩き出した登山者と行き交うようになる。今日のうちに笠新道から降りるのか、それとも笠でもう一泊するのだろうか分からないが、秩父平からの登りはきつそうだ。寡黙になり、ひたすら登る登山者の姿が印象的だ。 秩父平に降りると、花畑が広がっていた。夏の花の主役であるハクサンイチゲやシナノキンバイがまだまだ咲き残っていて、ここにだけ夏が取り残されているようだ。雪渓が遅くまで残っていたからだろう。レンズを覗いて花と戯れる時間がほしかったが、これから先の行程を考えるとあまりのんびりともしていられない。テントは張って長居をしたくなる心境だ。 上の3枚の写真を見ると秩父平の全容が把握できる。こじんまりとしたカールだが、稜線のコース中にあることで、単調な稜線歩きに変化を持たせてくれるだろう。これを過ぎると大ノマ岳への登りが始まる。黒部五郎岳、双六岳の姿が徐々に大きくなり、鞍部の双六小屋も見えてきた。時間があればもう一泊して、双六や蓮華、五郎などを散策してみたいと思った。 ページ1(2日) ページ2(2日) ページ3(3日) ページ4(3日) 朝夕のページ 笠のページ1 笠のページ2 花のページ1 花のページ2
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2006年9月2,3日 |