2006年9月2,3日 笠ヶ岳 |
■笠ヶ岳(北アルプス) 2006年9月2,3日 No.378 隊長 ページ1(2日) ページ2(2日) ページ3(3日) ページ4(3日) 朝夕のページ 笠のページ1 笠のページ2 花のページ1 花のページ2 *画像をクリックすると大きく表示されます。 紺碧の空に吸い込まれるようにして登っていくが、疲労が蓄積して思うように進まない。草付きの斜面にはまだまだ、夏の花が残っていて、立ち止まりながら登ると好都合だ。というよりも、少し歩いては息を整えるないと、足が止まってしまう。 12時20分、やっと抜戸岳まで這い上がる。大仕事が終わったという安堵感から、少し空腹を覚えてきた。今日は天気がいいので、パノラマの展望をほしいままにできる。休憩込みで1時間20分を要した。ガイドマップ通りの所用時間だ。後は多少のアップダウンはあるものの、笠ヶ岳までは1時間10分の行程である。ラーメンでも作ろうかと思ったが、行動食程度で済ませる。水は少し多めの2.5リットル持参したが、ここでラーメンを作ればほぼ完売状態だった。登山口で水を補給したとき、ちょっと多いかなと思ったが、ちょうどいい具合になった。 旧道はこの鞍部に登りついていたようだが、落石や浮き石が多いので、山頂への直登ルートに変わったようだ。おかげで笠までの所要時間が長くなっていると思う。2004年の昭文社の地図では、旧のコースになっている。 笠から見る槍と穂高は、午後からが順光になるので、山肌の様子がよくわかるようになってくる。日差しはきついものの、稜線を吹き抜ける風には秋の気配が感じられる。ゴツゴツとした岩場も迫力があっていいが、展望を楽しみながら歩く緩やかな稜線も醍醐味がある。 野営場はまだ数張がある程度で、好きな場所を選択できる。風向き、テントの入り口からの展望、傾斜、地面の様子やお隣のテントなど、テント設営時の条件を考えながら、気に入った場所を選択する。手際よく設営を済ませ、まずは水とビールを確保しなければならない。前回は水を小屋で購入した覚えがあるが、今回はテン場の下には雪渓が残っていて、雪解け水が大きなタンクに流し込まれている。水はここで調達するらしく、小屋泊の人も水くみに降りてきていた。とりあえず、今晩から明日の昼過過ぎに鏡平で補給するまでの分、約5リットルほどを補給する。まだ日が高いのでテントで一休みしようかなと思ったが、笠はいつガスに隠れてもおかしくないので、見えているうちに山頂まで行くことにする。笠ヶ岳山荘でテントの受付を済ませ、ビールとコーラを購入して、山頂に向かう。10分ほどで山頂に立つ。絶景かな。天気がいいので、皆さんそれぞれ展望を楽しんでいるようだ。ガスが山頂付近にまとわりついてきているが、これもまた変化があって面白い。槍と穂高を肴に、グビッとビールを飲む。美味。30分ほど山頂で過ごす。ガスも少しでき来たようなので、のんびりと歩きながら野営場に戻り、ラーメンを作って食べる。横になるとすぐに寝入ってしまったようだ。夕焼けを見たいと思ったが時すでに遅し。外は薄暗くなってきているが、外へ出てふらふらとあたりを散策する。天気が良いので、ぐっと冷え込んできているようだ。テントに帰り、夕食のカレーの準備をして食べる。 つづく
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2006年9月2,3日 |