常念岳、蝶ケ岳 2002.08.31、09.01 No.171
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■常念岳、蝶ケ岳 2002年8月31日9月1日 No.171 ひとりたび 8月30日(金)自宅(20:10)−堀金村三股駐車場(0:20)−車中泊 ■8月31日(土)つづき
9月に入ると高山の花も極端に少なくなる。野原でもそうだが、この時期の主役はやはりリンドウの仲間だろう。ミヤマリンドウ、トウヤクリンドウが岩場に生えている。避難小屋の前でヤナギランを見つけた。普通は群生する花だが、岩場のために生育環境が必ずしもよくないようで、2輪あるだけである。花の時期は過ぎているので期待はなく、ましてやこの花崗岩の荒々しい山肌では、花も育たないだろうと思っていただけに、赤い花はやけに目立ってた。避難小屋からは登りが一段落する。足下は相変わらず岩場なので歩きににくいが、なによりも展望の良さは抜群である。
しばらく進むと、常念岳に向かうコースと常念小屋のある鞍部にトラバース気味に下るコースに分かれる。山頂は明日のお楽しみにして、小屋のテント場に向かう。山頂から下ってきたソロの女性は、山頂からここまで30分かかったそうだ。すると登りは約50分といったところか。山頂へのコースを左に見送り、徐々に高度を下げながらテント場のある鞍部をめざす。
高度を200m捨てるのはもったいない気もするが、これが登山というものだ。このコースは、常念岳の北斜面をトラバースするかたちでつけられていて、徐々に降下しているものの、ガレ場とアップダウンが多く、大変歩きにくい悪路である。また疲れもピークにきていて、思うように進めなかったがようやく常念小屋が見えてきた。
トラバース道は険しいがゆえに花が多い。すでに夏の花が終わっているので何が咲いていたかよくわからないが、リンドウ、ウメバチソウ、ミヤマアキノキリンソウ、花ではないがナナカマドの赤い実が目についた。
夜中に強風で目が覚める。テントがとばされそうだ。いったいどうなっているのだ!と携帯のiモードで天気予報を確認する。天気が崩れる気配はなさそうだ。とすると朝鮮半島に上陸した台風の風なのだろうか。このまま風が収まらないと明日の稜線歩きが不安だ。夜明けが近づいてきたが、風が収まる気配はない。5時過ぎには出発できるように4時過ぎから準備にかかる。
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