2024年4月11日 No.1544

鈴鹿山系御池岳花見と探鳥

 

国道歩き

鞍掛トンネル東口に駐車し、コグルミ谷登山口へ国道を下る。単調な国道歩きも、木々の芽吹き、草花、野鳥を見ながら下ると興味深い。

駐車場では、渓流に沿いに多いキセキレイやオオルリが鳴いていた。夏鳥のオオルリは4月第2週に渡来したようだ。キブシ、シロモジ、イヌシデ、ヤマザクラが地味だが花を咲かせている。春が感じられた。イカル、シジュウカラ、ヒガラ、アカゲラの鳴き声が聞こえた。
キセキレイ
キブシ
シロモジ
ムラサキケマン
イヌシデ
ヤマザクラ

コグルミ谷

草花が咲き出した。カタクリ、ナガバノスミレサイシン、キクザキイチゲ、シロバナネコノメソウ、ヤマネコノメソウなど。

ナガバノスミレサイシンはそれほど多くない。登山口付近で一輪だけ咲いていた。キクザキイチゲも生育場所は限定される。ニリンソウが花芽を出していた。
カタクリ
ナガバノスミレサイシン
キクザキイチゲ
キクザキイチゲ
キクザキイチゲ
キクザキイチゲ

コグルミ谷

スズカボタン。ユキノシタ科ネコノメソウ属は同定が難しい。ホクリクネコノメソウに似るが約が4個などで区別するようだ。滋賀、三重、岐阜に分布。

スズカボタン
ニリンソウ
ヤマザクラ
スズカボタン
ヤマネコノメソウ
コグルミ谷
シロバナネコノメソウ
シロバナネコノメソウ

真の谷

まだ花のつぼみは堅い。カタクリ、キクザキイチゲ、シハイスミレ、ミヤマカタバミなど。カタクリ峠から真の谷にかけカタクリが多い。バイケイソウの葉が出始めた。毒草なのでシカも食べない。草本ではもっとも多い植物だ。

若葉が出るまでは野鳥観察がしやすい。ゴジュウカラ、アカゲラ、カケスがよく鳴いていた。
ヒキガエルの池
カタクリの葉
バイケイソウ
ミヤマカタバミ

鈴北岳

県境綾瀬の下り。笹が繁茂していた頃からキクザキチゲが見られた。今は笹はないが、キクザキイチゲは咲いている。下山時に登山口付近でミノコバイモが一輪だけ咲いていた。

動物が好まない忌避物質を含んだ植物が優先するようになってきたが、春の草本は残っている。夏は、シカの食べない、シソ、オニシバリ、マツカゼソウ、イワヒメワラビなどが優先する。
シカ
キクザキイチゲ
イカル
トビ
谷の新緑
ミノコバイモ