2023年5月1日 No.1505

御在所岳前尾根でクライミング

P5 藤内沢

P5のノーマルのリッジルートは拍子抜けしてしまうので、藤内沢側を登ってもらうようにしている。上下左右にロープが屈曲するので、ロープの抵抗を加味するプロテクションの練習にもなる。
P5 スタート
P5 カンテラインはA0
P5終了点
P5 終了点 高度感のあるビレイ

P4 すべり台

関東の前尾根初見の二人には是非とも、すべり台を登ってほしかった。技術レベルと言うより、ロケーション的な前尾根のハイライトピッチだと思う。

適度な緊張感、高度感があってクライミングの楽しさがある。
P4 北谷側
すべり台1ピッチ目
すべり台2ピッチ目
P4 3ピッチ目
P4の頭

P3 ノーマル

講習をしながらの2パーティー登攀なので時間を要した。陽が傾き始めP3が陰になった。P3はノーマルルートで抜けるとP2でアクシデント発生。

P2 事故発生

P2やぐらで、先行者が滑落したようで、すでに消防が来ていた。ヘリがP3の頭にくるので退避とのこと。翌日、テレビと新聞で報道されたようだ。このような状況でP2は登れないので、前壁ルンゼを下った。ヘリは来たが強風でホバリングが安定せず、何度もトライしたが燃料切れで救助できなかった。消防が山上駅まで担ぎ上げたが、運悪く強風でロープウェイが運休。我々は藤内小屋に降りたが、山頂から4時間に以上かけて担ぎ下ろしてきた。これまでに遭難救助に何度も参加してきたが、大変な労力と二次遭難のリスクのある活動だと思う。消防の皆様、ごくさうさまでした。
P3ノーマルルート
アカヤシオと櫓
滋賀県の防災ヘリが来た
山頂付近のアカヤシオ
前壁ルンゼを下る

藤内小屋

藤内小屋二日目は、自衛隊の若いお二人が宿泊。賑やかになった。体力と根性がある。クライミングは趣味だそうだ。世代があまりにも違いすぎたが、クライミングで話が通じた。仕事でも趣味でもしっかりと鍛えて日本国を守ってほしい。