2023年4月27日 No.1504
栗の木岳・修験業山周回
【概要】
分県登山ガイド「三重県の山」では、高見山地の一山として掲載している。シャクナゲの綺麗な山として知られるが、登山者はそれほど多くはなく、静かな山歩きの出来る山だ。松阪の香肌イレブンの山として紹介されている。
若宮八幡
若宮八幡宮は全国になる。仁徳天皇を祀る宮らしい。西暦5世紀初に創建されたと伝わる日本最古の若宮八幡宮。伊勢国司北畠氏や津藩主藤堂家も代々の祈願所としたそうだ。中世は修験道の霊場となったそうで、修験業山の名と一致する。
高見山地の山
平日で駐車場は空っぽだった。都市部からのアクセスが遠いので、それほど登山者が多くはないだろうが、一度は登っておきたい山だ。ルートチャックと撮影で、定期定期に登っているが、やはりシャクナゲの咲く頃がお勧めだ。シャクナゲは今年、花をたくさんつける当たり年だ。





大宮谷ルート
修験業山、栗の木岳とセットで登りたい。どちらから回っても良いが、修験業山を主とするなら、栗の木から周回した方がいいかと思う。今回は栗の木から登った。大宮谷にそって登ると、若宮峠で飯高からのルートと合流する。大宮谷は水量が多く、美しい谷だが、何度も渡渉がある。
谷の上部では、イチリンソウ、ヒトリシズカ、トリカブト、ユキワリイチゲの葉、タニギキョウの花が確認できた。野鳥はアガゲラ、キビタキ、オオルリ、ミソサザイが鳴いていた。




若宮峠
飯高方面の展望が開ける。標高は約800mで、ここから標高差200mの急登で栗の木岳だ。雨の後でよく滑った。要所の固定ロープで助けられた。
このあたり、バイケイソウ、トリカブトが多い。以前はヤブレガサも多かったが、あまり見られなくなった。さて、山頂直下でシャクナゲが出てきた。これまでに取材で何度か登っているが、時期といい、花付きといい、いいタイミングで登れたことが嬉しい。



