2023年3月1日 No.1489
孫太尾根から藤原岳(鈴鹿山系)
【概要】
花には少し時期が早いが、山と渓谷3月号でも紹介した孫太尾根を歩いた。今回は新しく購入したマクロレンズの試写を兼ねる。マクロレンズは長くなるほど使い方が難しくなる。フォーサーズなの180mmとなり、特徴を活かしたレンズともいえる。花は、セツブンソウ、フクジュソウが咲き始めだった。野鳥はほとんど動かず、急に気温が上がったからだろうか。
孫太尾根
開花には少し時期的に早いので、それほど登山者は多くなかった。昨年から駐車場が、地元の方のご尽力で、村はずれにもうけられた。協力金という形で運営されている。遠回りにならないように登山道も作られている。お墓前の駐車は登山者のための場所ではない。にもかかわらず満車だったようだ。地元の皆さんは、登山者を排除しようとしていない。持続可能な登山道であるために、登山者の配慮が必要だ。




丸山
セツブンソウがちらほら。今日のミッションは90mmマクロレンズの特徴を掴むこと。先にも書いたが180mmマクロは未知の領域だ。被写体との距離と構図、被写界深度と絞り値、露出、深度合成撮影、試したいことはたくさんあったが、モデルが少なかった。
山岳雑誌の写真原稿は、花だけの印象的な写真より、背景が写らないと駄目だ。花の雑誌ではないので当然と言えば当然。もちろん寄れるワイドレンズも持っているが、もう少し賑やかになってきたときに撮ることにした。






お猿さんがいた
大貝戸の駐車場で野鳥のさえずりがよく聞こえたので期待して入山したが、ほとんど動いてくれなかった。急激な気温の変化が原因かもしれない。寒気による冬型が緩み、4月上旬の気温になった。
聞き慣れない声がするのでよく見るとお猿さんがいた。孫太尾根は何度も登っているが、お猿さんは初めてだ。動物は表情があって見ていても飽きない。



多志田山
残雪があった。早春の鈴鹿の雰囲気だ。緑のない山肌だが、青空と雲の脇役に助けられた風景写真だ。山頂直下のフクジュソウに期待し山頂へ向かった。


直下のフクジュソウ
フクジュソウがちらほらと咲き始めていた。撮影の対象とはならず、証拠写真を撮って山頂に上がった。


藤原岳
残雪が絵になる風景だ。クマタカなど猛禽でも飛ばないかと双眼鏡を覗くが鳥の気配無し。この日は撮りがお休みみたいだ。
山頂でランチタイムして、早々に山を下った。車を一台大貝戸にデポしておいた。




