2022年11月22日 No.1476

鈴鹿山系晩秋神崎川散策

【行程・登山者】


【11月22日】朝明駐車場〜中峠〜神崎川〜上水晶谷〜根の平峠〜駐車場 【撮影機材】OLYMPUS OM-1 M.ZUIKO ED12-100mm EM-5 M.ZUIKO ED75-300mm GoPro9

YouTube https://youtu.be/dId-40JqF-0


【概要】

今回のミッションは、神崎川の秋の風景、冬の野鳥撮影、山の幸だった。紅葉は予測通りすでに終わっていて、野鳥はあまり姿を見せなかった。山の幸は少しいただけた。紅葉が終わり登山者が急減し、朝明の駐車場は閑散としていた。車道のイロハモミジの紅葉が見頃を迎えていた。秋の神崎川を歩くのは久しかった。期待した紅葉はすでに終わっていた。落葉した水晶谷は明るくいい雰囲気だった。

中峠(木和田峠)

中峠、地域性のない名称だが、三つある峠の真ん中にあるからだろう。北の峠が羽鳥峰峠、北にあるのが根の平峠だ。根の平峠は伊勢と近江を結ぶ主要な千種街道が通る峠で、今は登山道として活用されているが、歩いてみると大変歩きやすい。商人、旅人、鉱山労働者、林業者が利用したものと思われる。木和田峠の別名があるが、下流に木和田という地名があるので、おそらくそこから来たことが推測できる。


それに比べると、中峠は険しい。中峠を滋賀県側に下った下水晶谷や神崎川には炭焼き窯跡が多いが、木炭を搬出などで使われた道で、最短距離で効率的に炭出しをするための道であることが推測できる。しかし、三重県側の峠直下には石積が残り、神崎川には鉄橋が架かっている。鉄橋は今は朽ちて使えない。この鉄橋、観光の物とは思えないが。ある程度の資本がないと、このようなものは作れない。お金明神のある谷やオゾ谷には鉱山があったので、鉱山労働者が行き来する道だったすれば理解できる。
曙滝
中峠

下水晶谷

道は下水晶谷右岸で、三重県側と違い傾斜も緩く歩きやすい。標高が800mほどあり落葉樹が多く、ブナもちらほら見られた。紅葉はすでに落葉し、明るい森になっていた。


ブナ
朽ちた鉄橋

神崎川

 上水晶谷には野鳥撮影でよく行くが、下水晶から神崎川に降りたのは久しぶりだった。朽ちた鉄橋が今にも落ちそうだった。この橋の迂回路が作ってあって、渡渉があるので増水時は渡れないかもしれない。神崎川は土石でうまり浅くなって来ているような気がする。


地質は花崗岩だが、河原を見るとチャートや緑色岩が転がっている。これは上流部からもたらされたもので、特に緑色岩は雨乞周辺の地質で、付加体中の玄武岩が変成したものだ。この辺り付加体に花崗岩が貫入している地帯なので鉱石が点在する。先ほども触れたが、鉱山があったこともうなずける。
神崎川
すっかり葉を落としている
炭焼き窯跡が点在
神崎川