2022年10月12日〜14日 No.1466

剱沢の紅葉1日目(北アルプス)Page3

剱沢小屋

小屋締めは終わっていた。窓が板で塞がれ、小屋の看板も撤去されていた。この時期は山人屋ではなくなる。野営場はテントが少しあった。水は沢で採れるが、水場の水は流れていた。トイレは確認していない。小屋じまい後のテント場の利用については、ネットでこんなページがあった。参考になると思う。
これからの季節は冬季登山の領域に入る。夏場は日帰りでも、冬季にはビバークが必要になる。管理外なのですべてが自己責任だ。

剱沢

剱沢は岩場へのアプローチでよく使うが、剱沢自体を目標にするのは今回が初めてだろう。ピークハントは山の楽しみ方の一形態で、とりわけ初登はそれぞれの登山者にとって意義があるだろう。難易度の高いルートへの挑戦も山の楽しみのひとつだ。剱沢をアプローチで使う場合、ほとんどが早朝の暗いうちに通過してしまい、風景をしっかり見ていない。昨年の10月2日に源次郎尾根に登っているが、そのときの尾根の紅葉は素晴らしかった。時期的に少し遅いが谷の紅葉が見頃のはずだ。
剱沢雪渓
向こうが源次郎尾根

平蔵谷出合

剣山荘分岐を過ぎると剱沢の雪渓が残っていた。雪渓を歩いた方が遙かに早いが、亀裂が入ったり、崩壊しているところもあるので、夏道で進むことにした。

源治郎尾根

紅葉は、源治郎尾根取付付近が見頃だった。光がほしいが、雲が晴れる気配はない。
平蔵谷出合
雷鳥平

長次郎谷

八ツ峰やチンネ左稜線登攀の岩場へのアプローチでよく利用する長次郎谷だが、写真のようにかなり崩壊していて、通過には時間と危険が伴いそうだ。


この辺りまで来ると岩と氷の世界になる。ルートは目印がたくさんあるので迷わないと思うが、斜面のトラバースが多く、スリップや落石に注意したい。ルート上、雪渓の横断カ所は2カ所あるが、傾斜が緩いところなのでアイゼンはなくても通過できる。もちろん、アイゼンは持参しているが。

真砂沢

ロッジは真砂沢が剱沢に合流する所にある。長次郎谷出合からすこし谷が深く厳しくなるが、ロッジまで来ると谷が開けてくる。ロッジに到着すると、スタッフの方が小屋締め作業をして見みえた。雷鳥荘のスタッフの方もお手伝いにきていて、帰りにお風呂に入ったらと進めてくれた。
この先のルートについて、いろいろと助言をいただいた。剱沢を渡渉できるかどうかで、この先のルートが変わる。とりあえず渡渉地点まで偵察に行くことにした。ハシゴ谷方面へは渡渉ができないので行けないことがわかった。仙人ダムへは下れるが、黒部ダムまで戻れない。


結論は、引き返すことにした。これが吉と出た。今日の剱沢は曇天で、写真の紅葉の発色が悪い。写真は光と影の芸術で、やはり光がないといくら良い紅葉でも表現ができない。明日は天気がいいようなので、リベンジのつもりで引き返すことにした。
星空を撮りたかったが、雲が晴れなかった。
真砂沢ロッジ
渡渉ポイントを探す
渡渉ポイント 渡れそうで渡れない
夕食
唐松岳
小屋締め作業が進むロッジ
星空を撮りたかったが、雲が多かった
食材、二日目にもとっておかないと
味噌煮込みうどん
東の空 月と双子座 ISSが通過していた