2022年5月18日 No.1443

明神岳・桧塚周回(台高山地)

奥山谷〜明神平

奥山谷は美しい谷だ。何度も立ち止まり撮影に時間を使った。OM1(カメラ)はソフト的なNDフィルの機能があるので、簡単に切り替えて使える。手持ちハイレゾショットもす流の撮影に使える。


花はタニギキョウ、ヒメレンゲ、エンレイソウが見られて。トリカブトも多いが花はまだ咲かない。標高が1150m付近で谷は二股になり、右の進む。1350mまで急傾斜で高度を上げると明神平に出る。オオルリ、アカゲラ、鹿が出迎えてくれた。鈴鹿の鹿は人を見ると逃げ出すが、ここの鹿は逃げていかない。大峰の鹿もそうだったが、どうしてだろうか?
エンレイソウ

明神平

オオイタヤメイゲツやブナの新緑がまぶしかった。アカゲラ、オオルリなど野鳥の鳴き声につられて、行ったり来たりするがなかなか撮らせてくれない。野鳥は鳴き声から判断するとそれほど種類が多くないが、猛禽類の鳴き声ではっとした。鳴き声から類推するとオオタカのようだ。飛び去って撮影はできなかった。
明神平
オオルリ
コシアブラ
オオルリ 雄
大台ヶ原

明神平〜桧塚

 明神平で昼食休憩してから、桧塚に向かった。新緑が美しい。ブナ、オオイタヤメイゲツ、ミズナラなどの落葉樹林が続く。林床にはバイケイソウが群生していた。オオルリの雌が出てきたので撮影した。雄と比較すると羽の色が茶色で地味だ。
オオルリ 雌

桧塚

桧塚のシロヤシオを期待していたが、ほとんどの株が花をつけていなかった。こんな年もあるのか。この山域に決めたのはシロヤシオが目的の一つだった。肩を落としてとぼとぼと帰ろうとするとお土産が待っていた。アカゲラ、ホオジロが撮影できた。アオゲラはゆうさんが撮ってくれた。野鳥の撮影はワンチャンスだ。しかも、チャンスは突然やってくる。ガンマンのように、望遠レンズに手をかけて歩いていないと、わずかなチャンスはものにできない。
ちょこだけ咲いていたシロヤシオ
桧塚奧峰 三重県単独最高峰
大峰山脈
サホオジロ
アオゲラ ゆうさん撮影
アカゲラ
アカゲラ
シロヤシオ

今回のルート

今回のルートだが、ヤマレコのデータを見返すと、歩行距離が14km、累積標高1100mと谷ルートを含むロングルートだ。以前は三重県の山(山と溪谷社)でも紹介していたが、ルート状況があまりよくないので、現在は掲載していない。谷の美しさ、三重県単独最高峰など、魅力的な山域なので常々採用を検討している。


登山道は私たちの生活の公道ではないので、設置の責任はなくあくまでも自己責任だが、それでも安全な登山をするためには危険箇所は避けたい。登山経験を積めばリスクはコントロールできるのだが。