2022年5月18日 No.1443

明神岳・桧塚周回(台高山地)

【行程・登山者】


【5月18日】明神岳・桧塚
【撮影機材】OM-1 ED12-100mm  EM-5mark3 ED40-150mm MC14 GoPro9

YouTube
https://youtu.be/w-Oz60L7Qa0

【概要】

春の台高山地の山にも登っておきたいので、今回は、明神岳・桧塚を選んだ。美し谷とシロヤシオの咲く稜線歩きをもくろんだが、シロヤシオはは不発だった。山腹から稜線にかけ、芽吹いたブナ林の臨床にはバイケイソウが群生し、春の山岳風景が満喫できた。

木屋谷から奥山谷

三重県側から最も登りやすいのは、マナコ谷登山口から桧塚に登り、明神岳を往復するルートだ。谷を通らないので、安全なルートだが、この山域の谷の美しさは味わえない。一方、今回の奥山谷から詰めるルートは、以前、三重県の山でも紹介してきたが、奥山谷からのルートが荒れていて危険箇所が何カ所かあったので削除した経緯がある。山と高原地図では破線ルートとして生きている。


いいルートなので、定期的なチェックを兼ねてそれぞれの季節に歩くようにしている。この時期はシロヤシオやシャクナゲが楽しめるので、花の時期に合わせて入山してみたが、期待に反してシロヤシオは不作だった。野鳥は、オオルリ、キビタキ、カケス、アカゲラ、アオゲラ、ホオジロ、オオタカなどが確認できた。
林道から見上げる稜線

卯の花

「卯の花の匂う垣根に ホトトギス早も来鳴きて」作詞は鈴鹿市出身の佐佐木信綱。夏鳥のホトトギスなど、初夏の季語が使われている。ホトトギスの仲間はツツドリ、カッコウなどで、5月になり山で鳴き声が聞かれる。卯の花(ウツギ)の初夏の花で林道脇でよく見られる。ウツギは何種類かあって、写真の花はマルバウツギ。それから1番目につくのは、ガクウツギだ。枝が紫褐色が特徴。フタリシズカもたくさん出ていて、花穂は出始めだった。


木屋谷は美しい谷で、1時間あまりの林道歩きも谷や花、野鳥を見ながら歩くと楽しい。野鳥は、オオルリ、キビタキ、シジュウカラなどが確認できた。
マルバウツギ
フタリシズカ
ホソバテンナンショウ
ヒメメレンゲ
サルナシ 泡は泡ふき虫科の虫かな?
わさび谷出合付近

奥山谷出合

万丈橋から山道に入る。わさび谷出合から急斜面を登りさらに進むと奥山谷出合。深い谷だがあたりは落葉樹林で雰囲気がいい。ここまでは木屋谷右岸の道。奥山谷出合は谷に降りて左岸に移る。岩がぬめりがあると滑りやすいし、増水したときは徒渉が難しくなる。以後、奥山谷左岸を進む。国土地理院地図、山と高原地図は右岸にルートがあるが、しばらくは左岸を進む。谷が浅く狭まると何度が徒渉がある。水量のある谷で、瀬音で野鳥の鳴き声が消されるが、ミソサザイの声だけは聞こえた。
わさび谷出合付近
タニギキョウ
タニギキョウ
ミソサザイ
ギンリョウソウ
奥山谷