2022年3月16日 No.1423
残雪期の谷川岳に登る Page1
【行程・登山者】
【3月16日】西黒尾根登山口7:00〜ラクダの背10:00〜ラクダのコル10:10〜ザンゲ岩11:15〜11:50谷川岳〜ザンゲ岩12:10〜ラクダのコル12:45〜ラクダの背12:50〜登山口14:25 8h 7.5km +-1250m
【撮影機材】SONY ZV1 GoPro9 insta360 X2
YouTube
https://youtu.be/dtRV1yS3XOI
【概要】
条例により剣岳に登山届を出していたのだが、天候が悪く山域変更となった。第2候補は北岳だったが、好天は2日も続かない。なので少し標高を下げて、好天をピンポイントで狙うことにした。初日が西黒尾根から谷川岳、二日目が八ヶ岳大同心稜としたのだが、登れたのは谷川岳のみ。3日を使って1山だったが、好天に恵まれ残雪期の谷川岳を満喫できた。
アプローチ
自宅からアプローチに時間がかかるので、沼田の老神温泉で前泊した。現役の頃は無理をして、前日の勤務後に鈴鹿を出て現地入りは2時過ぎ、少し仮眠をとって5時スタートしていた。今はそんな無理はできない。前泊するとやはり楽だ。
日本百名山谷川岳
谷川岳はこれまで、クライミングの岩壁が目的で山頂は踏んでいなかった。今回、剣岳らの転戦になったが、できれば雪の季節に山頂を踏む機会を待っていた。この週は天候が不安定で、先週の好天がうらやましく思った。しかし一日だけチャンスがあり、ピンポイントで谷川を狙うことができた。




西黒尾根
谷川岳の標高は1977mで高山には少し手が届かないが、豪雪地帯のため森林限界は1600mあたりだ。しかも登山口から約4キロで山頂に立て、日帰りでアルプスに登った気分になれるいい山だ。登山口の標高は約750mなので標高差は約1200m。ただしこれは今回登った西黒尾根で、ロープウェイを使い天神尾根で登ると、もっと楽に安全に登ることができる。大半の登山者は天神尾根で登っていた。この日、西黒尾根で登ったのは我々含め数名だったが、天神尾根はアリの行列の様だった。




ラクダの背、コル
西黒尾根は初めて登るが、ブナ林の急斜面から始まり、階段状に高度を上げていく。核心部はラクダの背、コル辺りの痩せ尾根で、雪の状態によって難易度が大きく変わりそうだ。3月になったので雪が緩み始め、雪庇に亀裂が入っていて、帰りには大きな崩壊があった。ロープは持参したが使わなかった。どうしても初見は過ぎた装備になる。高山らしくなるのはこの辺りからだ。灌木がなくなり視界が開け、山頂に続く雪稜が一望できる。急な雪壁を登る醍醐味があった。






