2022年3月5日 No.1421

八ヶ岳阿弥陀峰北陵を登る Page2

二日目 赤岳鉱泉

朝食は6時30分だった。本日の行程、時間的にもゆとりがあるので、ゆっくり朝食をして、7時30分に小屋を出発した。天気は快晴で風も弱く好条件で登山ができそうだ。ただ、放射冷却で朝はぐんと気温が下がった。


小屋泊だが、登攀具など重さがかさむ。バイル、ピッケル、ストック、ハーネス、スノーバー、ヌンチャク、カラビナなどなど。

行者小屋

行者小屋はテントが数張。ここまで来ると阿弥陀峰がみえ、北陵の登攀ラインを目でトレースできる。30分ほど歩いたので体が温まり始めた。

阿弥陀峰北稜

言わずと知れた、冬の人気ルートだ。雪壁と岩稜の登攀が楽しめ、しかもロケーションが素晴らしい。日射しがあるので明るい雰囲気だ。取付はこの先で文三郎尾根ルートから分岐する。バリエーションなのでどこから取り付いてもいいが、トレースがあった方がいいに決まっておる。昨日ガイド講習があったようで、トレースがしっかりとしていた。
大同心 小同心
阿弥陀峰

枝稜から取り付く

取付のルートは色々とあるが、トレースをたどり枝稜から取り付く。登り始めるとすぐに心稜樹林を抜けダケカンバ帯に入った。と同時に傾斜が増してきた。雪がしまっていて、気持ちよくアイゼンとピッケルが仕事を始めた。
阿弥陀峰を見上げる

岩峰の登攀

北陵に乗ると益々、傾斜が増してくる。ダケカンバの灌木帯を抜けると第1岩峰ヶみえている。先行の男女パーティーの登攀待ちをしばらく待機。今年は雪が多いので、左の雪壁を登ることもできる。ソロの場合は雪壁の方がいいかも。下降ルートとしても、この雪の状態なら十分に使える。やはり冬山は、雪の状態で難易度が大きく変わる。
第1岩峰で登攀準備
登ってきた北稜を見下ろす