2022年2月24日 No.1418
北アルプス 厳冬の焼岳に登るPage1
【行程・登山者】
【2月24日】中ノ湯温泉7:40〜新中の湯登山口8:05〜12:55焼岳2458m13:30〜中ノ湯温泉16:00 9.5km +980m 8h40m
【撮影機材】OLYMPUS EM5mark3 M.ZUIKO ED12-200mm GoPro9 insta360 one x2
YouTube
https://youtu.be/9cUjny1VAv8
【概要】
遠征二日目は焼岳登山。厳冬期はよく登っている山だが、なかなか天候には恵まれてこなかった。聖岳の埋め合わせで焼岳には申し訳ないが、美ケ原と焼岳、日本百名山2山と引き換えることになった。戸は行っても山頂を踏める保証はない。今回の寒波で新雪が1mほど乗ったらしく、途中から引き返しているとのこと。
日本百名山 焼岳
宿の朝食は7時なので、登山の出発は遅れるが、積雪の状況によっては、1,2時間早く出ても登頂はできない。登山者はその状況を受け入れ、状況に応じた登山をすればいい。いつもなら宿から登山口に直登できるが、トレースがなく車道を大回りして登山口まで進んだ。登山口からトレースがあるので助かった。とりあえずアイゼンだけでスタートした。登山口で新雪が数十センチ乗っていた。この分だと情報通り、2000m付近は1mの新雪が予想された。





オオアカゲラ
登山口を入ると重低音のドラミングが聞こえたので近くの木を探すとオオアカゲラが餌を探していた。登山の楽しみは、日常にはない自然に触れられることで、植物や動物もそうだ。野鳥との出会いは一日中山を歩いてもそれほど多くはない。厳冬期を生き抜く野鳥の生命力に敬服させられる。


登山口〜広場 1900m付近
落葉樹林から針葉樹林に入る。徐々に積雪が増してきた。油断すると落とし穴にはまってしまう。ここで広場から引き返してきた登山車と行き交った。やはり広場付近の平坦地が積雪が多いようだ。この辺りはスキーが有利ですいすいと進んでいった。Kさんがスノーシューで先行していて、広場から尾根に取り付いた。


1900m〜2250m
ダケカンバ帯を抜けるまでの積雪が厳しかった。先行のKさんのトレースに助けられながら、牛歩の歩みで高度を上げていった。寒気の流入が残っていて強風にガスが流されてくる。気温はマイナス10度以下なので風に吹かれるとすぐに熱が奪われる。ハイマツ帯に入ると、雪が飛ばされクラストとした雪面になり歩きやすいが、強風で顔などの露出部が痛い。手袋も熱が奪われ指がしびれてきた。南峰が見え隠れしている。残すところ標高差250mだが強風で厳しい登りだった。焼岳は穂高の前衛で小兵だが、ここは北アルプスの高山だ。油断はならない。








焼岳南峰
山頂に到着。青空が少しのぞいていたので、撮影チャンスが来そうだ。30分ほど粘り青空の穂高をなんとか撮影できた。冬はこれまでに、何度か登っているが、展望が開けたのは今回が初めてだった。これでこの山も卒業かな。
焼岳は小兵だが、日本百名山に選ばれている。選ばれるからには訳がある。穂高、槍、笠、乗鞍など重鎮の隙間にある標高が2500mに満たない山だが、活火山であり、噴火で大正池を作り、穂方の前衛であることのロケーションなど特徴的な山なので選定されたのだろう。


