2022年2月8日 No.1414

冬の御在所岳大黒尾根を登る Page2

大黒岩直下で苦戦

さて第3岩峰が終わると大黒岩直下に出る。最後の岩は本谷側の簡単なトラバースだが、この日は完全に雪に埋もれていて、ただの雪壁にしか見えない。その下は垂直の壁だ。雪を掘り探りながら進もうとしたが、ルートが見いだせなかった。ロープは出しているが、トラバースなので、失敗すると落ち幅は大きくなる。10分ほど格闘したがこれは無理と判断した。さて、どうするか?このまま懸垂で戻ることになるのか。
クライムダウン

やっと大黒岩

本谷側のトラバースは諦め、一旦クライムダウンし、南面から攻めることにした。ブッシュと岩のギャップがある。雪が固まっていればどこからでも登れそうだが、南面なので雪がかなり緩んでいた。ブッシュでランナーを撮りながら突破口を探す。岩が見えているところで登れそうなところがあった。カムがセットできた。抜け口はピッケルを二つたたき込ので突破した。ここもロープギリギリで大黒岩直下3mの尾根に乗った。やれやれ。4時間の激闘だった。大黒岩に腰を下ろすと急に空腹感がわいてきた。そういえば飲まず食わずだった。
やっと到着
中央の岩左側が今回断念したトラバース地点
大黒岩の頭
大黒岩でやれやれ

帰りどうする?

久しぶりの激闘で、充実感がじわじわときていい感じ。さて、これからどうするか。普通なら、レストランでカレーうどん食べて中道下るが、今回はご褒美でロープウェイ下山することにした。よく言うとヨーロッパスタイル。しかも、山麓駅からはタクシーで満天星Pまで。
ロープウェイから見る鎌ヶ岳が素晴らしい