2022年2月1日2日 No.1413

大峰山地 冬の弥山に登る Page2

弥山冬季小屋

弥山冬季小屋は快適な小屋だった。弥山小屋は宿泊したことはないが、皇太子が宿泊しているのできっといい作りになっていると思う。弥山冬季小屋だが、入り口に軒がある構造で、二重の入口になっている。外の扉は雪で動かなくなっていた。一人が通れる幅で開いた状態だ。これがしまった状態だと入れないことになる。厳冬期は想定外のことが起こりうるので、小屋泊といえでもテントは持って歩いたほうが無難だ。翌朝は8時から晴れる予報だったので8時過ぎまで粘ったがガスは晴れず。弥山山頂を踏んでから下山を開始した。
冬季小屋のプレート
下山ルート 金引尾根を下った 13km +250m -1530m
冬季小屋内部 かなり広い
弥山小屋前の積雪
小屋前の積雪
弥山の山頂 1895m

八経ヶ岳

さて、ガスが晴れずモチベーションは上がらないが、八経ヶ岳の山頂を踏みにでかけたが、全くルートがわからない。GPSでルートをたどるが、膝上までの積雪で進めなくなった。何度も来ているルートだが積雪期は状況が一変する。ガスで山頂は見えず方向もわからない。明星ケ岳を経由して下山するつもりだったが、途中で断念して弥山に引き返した。


さて下山だが、狼平避難小屋までは1時間もかからないだろと甘く見ていた。昨日の自分たちのトレースをだどれば楽勝のはずだった。しかし折り始めてみると、トレースはすべて白紙に戻っていた。GPSを頼りに下り始めるが、細かなところまではわからない。少しでもコースを外すと腰まで沈みこむ。しかもネットに通路を塞がれ抜け口を探すのに無駄な行動を強いられた。なんと、登りよりも余計に時間を浪費してしまい。狼平避難小屋まで下るのに2時間半もかかった。登りよりも下りの方が達成感があった。
弥山小屋
雪に埋もれたトウヒ林
小屋に掲示されている手書きの絵地図

狼平小屋

小屋に入って小休止した。下山しただけなのに、朝から一山登ったような疲労感があった。お腹も空いたのでここで昼食。ここからはトレースがはっきりしているのでコースタイムで下れるだろう。
小屋前の吊り橋
こんなに雪が乗って大丈夫なのか
小屋前の谷 水が汲める
霧氷はきれいだが

狼平避難小屋〜金引尾根分岐

この区間は美しい霧氷がたくさん見られたが、残念な陽光と青空がなかったのは残念だった。快調に下った1時間半くらいで尾根の分岐に到着した。来た道を下って良かったが、多少のアップダウンはジャブのように効いてくる。別なルートもみたいので、金引尾根を下ることにした。このルートはアップダウンはないが急降下だ。以前に一度下ったことがある尾根で、その頃はバリエーショ扱いになっていたと思う。このルート、一気に高度を下げる事ができるが、1時間以上の車道歩きが強いられる。
霧氷はきれいだが青空がない
高度を下げると青空が見え始めた
金引橋
熊渡登山口

双門コース登山口

金引尾根を下ると、金引橋で林道に合流する。ここから約30分で熊渡。国道309号に出る。この国道はこの先で冬季閉鎖になっているので、通行する車は殆どなかった。冬季に日帰りで八経ヶ岳を狙う人は、ここの路肩に止め出発する人が大半だと思う。国道の途中にみたらい渓谷がある。村の役場まで1時間以上かかるが、美しい川を見ながら歩くのもいいだろう。