2022年1月15日16日 No.1409

鈴鹿山系御池岳に登る Page2

月明かりで夜間撮影

山頂付近でGoProの調子がおかしい。カタクリ峠を過ぎたあたりから気温の低下に伴い、ダウンし始めた。これはいつもの現象で、南アルプスでマイナス15度にもなると20秒で自動シャットダウンする。しかし、再起動するとまた使える状態になる。寒冷地仕様のバッテリーが新発売されたが、現在、単品では購入できない。
テントの中で映像を確認しようとすると、ファイルがありません。なんだ!消えたということ!うそでしょ!朝からしっかり撮影してきたのに。ただ、残り撮影時間は正常に表示されている。この場合は復活ソフトで修正できそうだ。このままこのメディアに記録を続けていいのか不安だが、スペアは持っていない。ナイトショットを撮りに来たのだから、このまま撮影を続けることにした。新しく撮影したのは一覧で出てくるので、ファイルシステムは上書きせずに記録していうようだ。最悪、これまでの分は帰りに撮影できるので、撮影を続行することいした。
テント 樹氷 星空 夜景
名古屋方面の夜景
樹氷とテント
日没後は雲が多かったが

ナイトショットモード

GoProの写真モードにナイトショットがある。つまり長秒露出モードのこと。ミラーレスなら高い画質で撮れるが、GoProの写真モードも結構使える。この日は月明かりが照明の役割を担ってくれた。風景と星空の両方を移すにはどうしての照明が必要だ。何より操作が簡単だ。構図を決めて電源ボタンを一度押すだけ。厳冬期山岳という過酷な環境では、ミラーレスで設定を変えながら撮影するのが難しい。ナイトショットの設定はSS30秒 ISO800 ホワイトバランス3200k レンズ16mm。SS15か20でいきたかったが、ノイズを押さえたかったので、ISO800にした。周辺の星が流れるのでSS15くらいがよいのだが。日没後はガスが多くてだめだったが、徐々に晴れてきて深夜になるとガスがとれた。LightRoomで現像。レンス補正で周囲の湾曲を修正している。

夕食など

最近は、アルファ米とアマノフーズの組み合わせが多い。アルファ米は白飯ならなんとか食べられる。アマノフーズの惣菜とセットで食べているとなかなかいける。生の食材を持ってきてもよかったが面倒だ。これだけでは足りないので、ラーメンなどと組み合わせ。今回は味噌煮込みうどん。寒いときはうまい。食事が終わり徐々に冷えてきたのでダウンを着ようと袋を取り出すと、中から出てきたのはなんと、夏のシュラフだった。シュラフは冬用で十分なので枕にした。ただし、外に出るのだが寒い。ウエアはアルプスより一枚減らしている。これは失敗だった。GoProのファイル破損といい、持ち物の間違えなど、アクシデントの連発だ。
味噌煮込みうどん
アマノフーズどんぶり

画像処理

カメラの解像度が高いのはいいが、星が点にしか写らない。写真はそもそも、写した時点で作品になる。どんなに精緻に写しも本物ではない。その場に行って自分の目で見て感じたときが本物だ。気温、空気の透明度、風、香り、湿度などなど、人間は五感で感じて記憶に残す。カメラでは到底そんなことはできない。なのでカメラで撮った写真で何かを伝えようとするとレタッチが必要だ。今回は色温度の補正、ハイライト、シャドウ、ノイズ補正、それから、星だけ大きくする補正を行った。利用したソフトはPhotoShop LihgtRoom。
補正前
補正後
夜景、樹氷、星空
夜景、樹氷、星空