2021年12月22日23日 No.1406
南アルプス冬の農鳥岳に登る Page3



展望のよい稜線を農鳥岳へ
富士山を右手に見ながら標高を上げていく。左手に中央アルプスと北アルプスが見えだした。岩稜になると標高は3000mを越えた。稜線上の小ピークが農鳥岳山頂のようだ。標高は3026m、今回の目標が眼前に迫ってきた。時折、強風にあおられ耐風姿勢をとりながら岩稜を進んだ。
標高第1、2、3位が揃う
10:05 山頂からの展望は素晴らしかった。日本の第2,第3の高峰が間近に見える。第2位は北岳3193m、第3位は間ノ岳3190m、そして右手に第1位に富士山3776mが見えている。ここまで頑張った甲斐があった。


農鳥岳山頂
10:05 山頂に到着した。計画段階から山頂に立ち、日本の冬の山岳、標高第1、2、3位を見ることをイメージしてきた。厳しかったが、条件と仲間に恵まれ望みが叶った。雲一つない好天に恵まれ素晴らしい山岳風景を目に焼き付けた。この日、この山域にいたのは我々だけだった。
農鳥岳の山名は、白根三山の一つで、春先、農時期を迎えると、山腹に鳥の雪の形が出現することによる。
撮影はカメラシステムが、軽量化を図りOLYMPUS EM5mark3 M.ZUIKO12-200mmを持ってきた。マイナス14度でも問題なく作動してくれた。ゆうさんはEM1mark2だがこれも大丈夫だった。しかしGoPro9は撮影開始20sで自動シャットダウン。電源再投入でまた20S位撮影できた。これの繰り返しだったが、なんとが映像が撮れた。写真はじっくりと構図を確かめ、露出や絞りを変えながら撮りたいが、そんなゆとりはない。じっとしているとどんどん体が冷えてくる。指もしびれていて細かな操作もできない。









さて、下山だ。長く辛い
10:15 下りとはいえ、これからが長い道のりだ。まずは大門沢下降点までの岩稜と雪壁を無事に下ること。それから先は、自分たちのつけたトレースを追っていく。ビバーク地点で荷物をパッキングするとずっしりと重かった。疲労があ蓄積いるのでそのように感じられる。大門沢小屋に14時過ぎに戻れた。日没までに戻りたかったが、取水口のところから先は、ヘッデンのお世話になった。18:00 駐車場着。高齢者には厳しい登山になったが、それに見合う充実感が得られた。さて、次はどの山に登ろうか。
