2021年12月14日 No.1404
冬の南アルプス光岳に登る Page2
二日目
3時過ぎから活動開始。まずは食事用の水つくりから始まる。夏場なら起床してから1時間もかからずに出発できるが、冬はそうはいかない。雪を融かして水を作るのに随分時間がかかる。食事はアルファ米か袋麺類がメインだが、しっかり食べておかないとハードな行程はこなせない。
ヘッデンスタート
6次前に出発の準備が整いヘッデンスタートとなった。トレースはなく目印も少ないが、しっかりとした道なので周囲をよく見ていればルートを外すことはないだろう。東の空が赤らみ始めたので好天を期待したいのだが。。。。


三吉平
西沢の源頭まで高度を下げていく。三吉平というようで、深田久弥の日本百名山「光岳」では、小屋跡を書かれていた。ここで深田一行は雨で二日間停滞したようだ。案内人二人と書かれていて、赤岳まで縦走したのだろう。かなりの食料を持っていたのだと思う。光岳を踏むために縦走の行程が2日余計にかかったのそうなので、なかなか踏み込めない山域だったようだ。樹林がほとんどだが、崖の淵の裸地(三吉ガレ)で少し展望が開けていたが、ガスで視界はゼロだった。
鞍部からは標高差350mを登り返す。傾斜がゆるいのでそれほど辛くはない。強風だが窪地なので風は避けられた。ダケカンバの樹氷がきれいだった。傾斜が緩むとイザルガへの分岐に到着した。このあたりからハイマツが見られた。概要でも書いたが、日本におけるハイマツの南限だそうだ。ハイマツがあるので高山の雰囲気が感じられた。まずは光岳小屋に行くことにした。


光岳小屋
すでに今年度の営業が終わっているが、冬季小屋は利用できる。階段を上がって二階が入り口。中に入ってみると、よく整備されきれいな小屋だった。泊まってみたいなと思った。
光岳
光岳山頂は小屋から20分。トレースはなかった。山頂は樹林帯で天母はない。直ぐ側に展望地がある。行ってみたがガスで展望はなし。わずかに青空が覗くときがあり少し撮影できた。少し待てばガスは晴れてきそうだが、長い帰路があるのでそうもいかず。






イザルガ
山頂は裸地で展望が良いようだが、ガスと強風で眺望は期待できそうになかったので、今回はパスした。
光〜易老岳
三吉平まで下っていくと青空が広がり始めた。あと30分も粘れば、イザルガからの展望が見れたようだが、運の善し悪しは山には多々ある。











