2021年12月14日 No.1404

冬の南アルプス光岳に登る Page1

【行程】

12月14日
芝沢ゲート8:50〜10:05易老渡登山口10:20〜12:30面平12:40〜三角点〜17:30易老岳  累積標高+1700m 9.5km
12月15日
易老岳5:45〜10:40三吉平10:50〜8:30県営光小屋8:50〜9:20光岳9:40〜県営光小屋10:00〜三吉平10:40〜12:15易老岳13:40〜面平15:40〜易老渡登山口17:05〜芝沢ゲート18:10  累積標高+750m -2400m 17.5km


【YouTube】

前編 https://youtu.be/9RiRT55-L9M
後編 https://youtu.be/RYiWsfbIYO8

【概要】

岩が冷たくて触れなくなると、雪山に行きたくなる。地元の山に行きがあればいいが、鈴鹿の山はなかなか積雪しない。そんなことで、雪を迎えに南アルプス光岳に登ることにした。展望はあまり優れず、標高的に中途半端でなかなか足が向かない山だが、日本百名山を努めている。植物学的にも貴重な山で、ハイマツの南限となっている。ハイマツがあることが高山の植生の特色とすれば、日本アルプスの最南端といってもいいだろう。残念ながら山頂付近はガスト強風で展望には恵まれなかったが、手応えのある登山となった。

アプローチ

自宅から芝沢ゲートまで、距離にして200km、所要時間は約4時間なので早朝発とし、自宅を4時に出発した。国道152号線から南アルプスエコーラインに入る。民宿のあたりから聖と赤石が見え、いよいよ南アルプス入山の気分になってきた。

芝沢ゲート

ゲート前に駐車場が設けられている。到着すると我々の車しかない。どうやら入山者もなく、我々の貸し切りのようだ。車道歩き1時間10分で登山口に到着した。登山にしては遅い出発なので、光岳小屋泊は諦め、行けるところまで行ってビバークすることにした。というか、冬は雪次第なので予測ができなかった。小屋泊であっても、この時期はテント装備は必要だ。バリエーションルートではないので登攀具はないが、冬装備のザックはずっしりと重い。
聖と赤石
聖と上河内
芝沢ゲート
易老渡登山口 易老岳まで6時間の表記
易老渡

易老渡からの登山道

しっかりとしたルートだが、登り始めからジグザグの急登が続く。冬装備のザックの重さに体が拒否している。冬の縦走装備は久しぶりで、高齢者には堪える。わかってはいるが、実際に鞭に打たれ体で受け止めないとわからないようだ。登山は大部分が苦痛だが、苦痛はすぐに忘れて、楽しい部分だけしか残らない。

面平

約2時間で面平に到着。できればここでテントを張りたいが、そうすると光岳山頂往復はおぼつかなくなる。樹間から雪をまとった聖岳が見え隠れする。それを励みに、当初の予定通り行けるところまで登る。登るにつれ落葉樹林から亜高山帯の針葉樹林に変わっていく。針葉樹林はシラビソ、ウラジロモミから更に高度をシラビソへ変わる。
聖岳
落葉樹林
面平
聖岳が見え隠れす
シラビソ林
。。。。
。。。。
夕日に染まる聖岳

三角点

ビバーク敵地があったが、明日のことを考えると少しでも行程を進めていおきたかった。日没までもう少し時間があるので易老岳まで頑張ることにした。

易老岳

山頂で日が暮れ、この時期は急に暗くなてくるので、急いでテントを設営し中に入った。行動を停止すると体も急に冷えてくる。雪をビニール袋に詰めてテントに持ち込み、水作りに励んだ。冬はこれに時間を使う。すべてが凍ってしまうので、お湯がないと何もできない。日常の生活がいかに快適かを思い知らされる。
樹林の夕暮れ
三角点