2021年11月2日3日 No.1393

池木屋山から迷岳縦走(台高) Page1

【行程・登山者】

2021年11月2日 No.1393
錦繍の池木屋山から迷岳縦走(台高)
【11月2日】宮ノ谷登山口7:25〜蛇滝8:10〜風俺滝分岐8:50〜高滝9:15〜猫滝10:00〜どっさり滝10:55〜奥の出合11:25〜13:30池木屋山1396m13:50〜東尾根〜水越16:25 13km +1400m
11月3日】水越6:35〜野江股の頭1270m7:40〜南峰8:00〜白倉山1236m10:00〜大熊の頭1190m11:50〜12:50柚子の木平13:00〜13:35迷岳1309m13:50〜唐谷林道15:20〜登山口16:20 13km +1100m -1880m
撮影機材 GoPro9 OLYMPUS E-M1mark3 M.ZUIKO ED12-100mm 

YouTubeバージョンはこちらです
 前編 https://youtu.be/rVggkAEx8Eo
 後編 https://youtu.be/W6k6Sb6HX6M

【概要】


分県登山ガイド「三重県の山」(山と渓谷社)の重版のための取材登山で、池木屋山と迷岳の2山を一気に済ませた。と言っても縦走路は取り扱っていない。台高の山としては現在、高見、木梶、池木屋、日出ケ岳、迷岳、古ヶ丸山を掲載している。この中でも池木屋は宮の谷、日出ケ岳は大杉渓谷から登るので危険度が増し、実際に事故も多いルートだ。今回は紅葉の写真撮影とルートチェックを兼ね、久しぶりに東尾根から1泊2日で縦走した。

宮の谷渓谷

池木屋山への三重県側の一般的な登山は宮の谷渓谷で、近頃、登山口の少し手前にも駐車場が整備されている。登山口の駐車場は数台程度。宮の谷は美しい渓谷で、高滝までは、鉄のはしご、桟橋、階段で整備されている。災害で2箇所ほど階段が崩れているが、谷から迂回できる。ただし増水しているときは渡渉ができるかどうか疑問だ。高滝までは歩きやすいが、それから先は県内の登山道では屈指の難ルートで、核心は高滝の巻ルートだ。過去に滑落死亡事故が起きている。登山口には、遭難者の情報提供が掲示されていた。江馬小屋から入り池木屋を周回する予定だったらしい。今回このルートを一部歩くので注意してみたい。
宮の谷渓谷登山口
谷の巻ルート 岩がよく滑った

蛇滝

犬飛岩に続いてこの蛇滝も美しい。苔むした岩がこの山域の特徴で、日本庭園的で美しい。
少し話は変わって、山名についてだが、「池小屋」と「池木屋」が混在してる。山名は時代とともに変わることもあるのでどちらでもいいと思うが、ガイドブックでは以前から使われているものを踏襲している。山頂には二等三角点があるので、点の記を調べてみると、点名は「中奥」となっている。昭和34年6月17日に選点がなされたようだ。私有地で、順路の項目に「宮川ダム西方三滝より池小屋山登山道を5km進んだところ」と書かれていて、ここでは「池小屋山」になっている。
蛇滝
橋の迂回路
落ちた端
苔むした岩が美しい
六曲屏風岩

高滝

いつ見ても美しい滝だ。この滝は右(左岸)から巻くが、高度を上げるにつれ見る角度が変わり、撮影が楽しめる。危険箇所にはフィクスロープがはられているが、ザレ、岩でのスリップ注意。撮影は、少し風があたので、1S だと葉が止まらないし、水の流れを出したいし、今回は悩める滝になった。このあたりちょっと紅葉には早かった。このあたり意外と、シラキが多かった。色づくと鮮やかだ。
高滝
シラキの黄葉

高滝の大巻

巻道は猫滝まで続く。不安ならビレイしながら進む方がよいだろう。ここはいつも地蔵さんが見守ってくれている。

猫滝

高滝のすぐ上に猫滝がある。落差はそれほどないが、釜まで降りると迫力がある。