2021年10月2日3日 No.1385
剱岳 源次郎尾根の登攀 Page4
Ⅰ峰
尾根の縦走路は登攀的な要素は少ないが、それでも2箇所ほど初級者は確保をしたほうがいいところがある。厳しいのは1峰のピークまでだ。今回も出合から1峰ピークまでに3時間強を要したが、ほぼ難所は過ぎ山頂までの行程は半分以上消化したことになる。1峰までくるとハイマツ帯に入り、どこにいても展望が開けている。1峰の標高は2700mで、これから向かう2峰と山頂が間近に見える。長次郎谷を挟んで並行する八ツ峰もよく見えている。1峰からは痩せ尾根のクライムダウンでコルへ。



Ⅱ峰
コルからはハイマツとの境目を登る。傾斜はあるが岩もしっかりとして登りやすい。登攀的には優しく、ゆとりを持って周囲の展望を楽しみながら登攀が楽しめる。2峰は台地状になっていて、八ツ峰は北方稜線が手にとるように見え、素晴らしい景観だ。2峰からは30mの懸垂下降。今回30mロープを2本準備した。懸垂支点が新しくなってきた。









Ⅱ峰〜剱岳山頂
懸垂が終わるとほぼ歩きのルートだ。踏み跡をたどれば歩きやすいが、地形を見て弱点をつくように歩くと自然とラインが引ける。ほぼ1時間で山頂に立てた。






剱岳
ほぼ12時に山頂に到着した。予定通りに行程を消化している。今年は二度目の山頂だ。約束通り剣沢小屋に到着を報告した。今日、室堂まで帰る人は、この時間にここにいるとバスに間に合わなくなる。さて我々は長い早月尾根の下りが待っている。久しぶりに歩く早月尾根。標高差2200mは厳しいぞ。






