2021年5月6日 No.1350
三池岳 鈴鹿山系 Page2
八風峠
ここで、西尾氏の「鈴鹿の山と谷3」から引用する。「八風の名の起源は古く神話に登場する。先ほど紹介した「伊勢風土記」には天日別名に追われた土着の伊勢津彦命が八風を巻き起こし東国に去ったと述べられている。これから向かう三池岳より少し低いだけの標高で、900m以上はある。街道として使われていたわけだが、冬の900mは近代装備の登山者にとっても厳しい環境だ。峠には八風大明神の石碑と鳥居がある。


三池岳
竜ケ岳と釈迦ケ岳の中間に位置する山で、山麓から見ると目立たず、鈴鹿の縦走路から見るとちょっとしたピークにしか見えない。八風峠は歴史的にも地理的にも、存在感は大きいので、三池岳はその一部とみなされ、登山者からみれば地味な山だ。山頂には三角点があり、国土地理院のページで点の記を見ると、三池岳の点名は「八風峠」になっている。選点は明治21年8月13日になっている。その頃は三池岳ではなかったということだ。三池岳の東の尾根に、「お菊池」という池があるが、ここには「御池」というプレートがかかっていた。「鈴鹿の大と谷3」でも推測しているように、「御池」が「三池」になったことが推測できる。3つ池が他の意味も考えられるが。お菊伝承とは、茶屋の娘のお菊が大切な皿を割って責められ、池に身を投じたという話。どこかできたような話だが、溺れるほど深い池ではない。
稜線の花と野鳥
昼は気温が上がり、オオルリが稜線まで上がっていたので、1度だけ撮影チャンスがあった。オオルリは枝の中にいたので、枝の影が体に写っています。光はほしいが影が邪魔だ。Photoshopで補正した。アカゲラ、ウグイス、ヒガラが板が、撮影はヒガラのみだった。オオカメノキが見頃でシロヤシオは白い花の芽が膨らみ始めていた。シャクナゲもしかり。ハルリンドウは意外と少なかった。樹木のやっと芽吹き始めたところだ。





