2021年4月22日 No.1343

鎌尾根 鈴鹿山系 Page3

カズラ谷のアオゲラ

ガイドブック用の必要な撮影は終わったので、のんびりとカズラ谷ルートを下った。しかし今日は、満足のいく野鳥の撮影はできなかったなと思いながら、なにか忘れ物をしたような気持ちで、少し集中力が落ちていた。雲母分岐から少し下るとオオルリの囀りが聞こえた。野鳥の撮影は追いかけては撮影できない。来てもらうのを待つしかない。すると突然、目の前を横切った。近くに止まっていたようで、近づきすぎたようだ。するとアカゲラのような鳴き声が聞こえる、しかも近づいてくる。チャンスかもと思った瞬間、後ろから追い越していき、20m先の木に止まった。瞬間見えたが、赤くなかったのアオゲラだ。もう少し距離を詰めたいが、飛ばれると駄目だ。手前に小枝があるので、フォーカスがそれにとられる。木の幹にフォーカスをロックし撮影開始。手応えを感じたので動画撮影に移行した。チャンスは突然にやってくる。切れかけた集中力が覚醒した。
アオゲラとアカヤシオ
アオゲラ
アオゲラ
アオゲラ

整備されたカズラ谷道

カズラ谷ルートは古くからある、宮妻渓谷から鎌ケ岳に登るルートだ。鎌ケ岳は御在所側の武平峠から容易に登れるので、このルートを使う登山者はすくない。しかし鎌尾根縦走、周回する時はこのルートを使う。

全体的に薄暗い感じのルートで、水場付近が崩壊していてそれを避けるルートがあったがあるきにくかった。鈴鹿国定公園50周年事業で、パンフレットが刷新されこのルートも明記された。それを受け、ルートが整備されたようで、大変歩きやすくなった。道標も随所に設置され歩いていても安心化がある。ルート整備に感謝したい。実はこの鎌尾根ルートは、分県登山ガイド「三重県の山」では、鎌ヶ岳のルートとして紹介している。累積標高が1200m以上になるタフなルートだが、それに見合う充実感が得られるルートだ。
アブラチャン?
手作り感のある整備されたルート
イワカガミ

イワカガミ

水場を過ぎるとイワカガミの花が咲きだしていた。これからの季節、鈴鹿で最もよく目にする花だ。この花は高山まで分布していて、環境への適応力がある。高山のものとは少し種類が違うが。

カズラ滝、タニギキョウ

水場からは歩きやすいルートで、気がつくとカズラ滝まで下っていた。谷にはタニギキョウが白く小さな花を開いていた。
カズラ滝
タニギキョウ
カズラ谷登山口の立派な石標