2021年4月22日 No.1343
鎌尾根 鈴鹿山系 Page1
【概要】
分県登山ガイド「三重県の山」のルートチェックと季節感を出した山岳風景撮影で、紹介しているルートを歩いた。稜線の新緑にはまだいが、アカヤシオは見頃だった。野鳥は、オオルリが谷筋から稜線にかけてさえずりが聞こえた。アカゲラ、アオゲラにも出会うことができた。ツツドリも鳴きだしていた。ツツドリも夏鳥で、同じカッコウ科のカッコウ、ホトトギスももうすぐ鳴き声が聞かれそうだ。このルートは三重県の山ではタフなルートだ。
宮妻林道
平日の平常時なら登山者はいない山域だが、コロナ禍で低山人気ということもあって、中高年ならともかく、若い人の入山も目立った。コロナ禍を機会に登山を始める人も多いようだ。新緑の風景、春の花、野鳥など、どれも撮影できればいいが、稜線の新緑はまだ早いので、アカヤシオとタムシバを撮れば良し。野鳥に関しては期待は膨らむが、僅かなチャンスをものにできるかがキーポイントだ。ゲートの前に車を停めあるき出した。新緑が眩しかった。





水沢峠登山口
林道をあるき始めると早速、オオルリのさえずりが聞こえていた。この時期はまだ潜んで鳴いているので姿を見せない。久しぶりに不動滝に立ち寄ることにした。水量が豊かできれいな滝だ。
このルートは水沢(山麓の村の地名で四日市市)から甲賀の大河原へ越えるルートで、かつては近江商人などにより盛んに利用された間道だったようだ。しかし、峠の直下の尺五の谷あたりは険路だ。いくつか沢を横切るが、同標がしっかりと整備されていた。沢に迷い込んでしまうこともないだろう。このルート、どんどん荒廃が進んでいたが、これで復活した。








水沢峠
登山口から水沢峠までの区間は、尺五の谷以外は歩きやすい。尺五の谷付近だけが険しい。がれた谷は悪いので、右岸から巻いている。巻道も滑落注意だ。整備され以前よりあるきやすくなった。
峠の手前で日当たりが良くなり、ヤマルリソウ、タチツボスミレ、フモトスミレなどの花が見られた。展望も開け登って来たことが実感できる。昨年、元越谷の帰りに峠から大河原に下ったことを思いだした。峠からは鈴鹿主稜線を北進する。水沢岳までは急登だ。ハルリンドウがところどころ咲いていて、ヒガラが元気に飛び交っていた。花つきのいいタムシバがあった。




