2021年4月10日 No.1337

御在所岳 前尾根 鈴鹿山系 Page1

【行程】

御在所岳裏道登山口7:00〜藤内小屋7:30〜藤内沢出合〜P6(8:30) 〜P5〜P4〜P3〜P2(11:30)〜前壁ルンゼ〜藤内小屋〜登山口
撮影機材 GoPro7

YouTubeバージョンはこちらですhttps://youtu.be/NyoQxpP9Hf0

【概要】

今年も岩の季節が始まった。天気がいいらしいので、御在所岳に行くことにした。藤内壁も一の壁はまだ日陰で岩が冷たそうなので、日の当たる前尾根を登ることにした。昨年から始めたたHさんも鬼ヶ牙で基本をやったので、今年は実践的なルートの経験を積んでいきたいところ。というか、今年で後期高齢者の仲間入りをした私は、全ピッチロープを引くのが辛くなってきているので、リードできる人材の育成が急務だ。今回は登攀のシステム、クラックの登攀などを中心にトレーニングした。

御在所岳

この時期の御在所岳はまだ登山者がそれほど多くない。と言っても登山道に人が絶えることはないが。藤内壁はシーズン始まりでパーティーは少ない。今週は土日とも天気がいいので、残雪期のアルプスなどに出かけているのだろう。
山桜満開
藤内小屋

藤内小屋

 藤内小屋では桜が満開だった。ここで休憩するパーティーが多いので入山状況が把握できる。小屋のスタッフはまだ上がってきてないようだ。今年も何度かお世話になる小屋だ。
アカゲラ
アカゲラ

前尾根

前尾根の取り付きP7に入ると、2パーティがーいた。最初の1パーティーはアイゼンつけていた。これでは40分は待たされそうだったので、P7をパスし、P6まで歩いた。P6は明るくて暖かく、初級のグレードで登りやすい。ポイントは1箇所あり、フェイスをフリクションを効かせて乗り込めばいいが、初心者はなかなかできない。
P6

P5

藤内沢から登ろうかと思ったが、Hさんにとって今日が初見だったので、易しいルートなのでさっさと通過した。日陰の岩が冷たかった。

P4

どちらから行くか(登山道のある北谷側はやさしい、藤内沢側の方が面白いが、前尾根の初心者にとっては厳しそう)迷ったが、今日は前後のパーティがいないし、時間をかけられるので、藤内沢側の滑り台を登ることにした。出だしのクラックはなんとか突破できたが、2ピッチ目のフェイスとクラックの複合は苦労していて何度かテンションがかかった。実はここが一番面白いところだが、本人はそれどころではなかったようだ。
P4の2ピッチ目の核心部
P4の2ピッチ目
P4の2ピッチ目リード中
P4の2ピッチ目

オオルリ、ミソサザイなど

北谷に入るとミソサザイとオオルリの鳴き声が聞こえた。夏鳥のオオルリが渡来する季節になった。姿を捉えたが撮影機材を持ち合わせていなかった。この日最も多かったのがミソサザイで、登攀中も枝にとまり、小さな体だが、さえずりが谷に響いていた。また、P4でビレイをしていると、カケスのペアが飛んでいくのが見えた。上から俯瞰して見る機会はそれほど多くない。

アカヤシオなど

アカヤシオの花が咲き出した。標高的には藤内小屋付近だ。これから2週間くらいかけて山頂に先上がっていくことだろう。新緑が始まるとシロヤシオの先始まる。山が笑う季節になってきた。これからが楽しみだ。