2020年10月7日 No.1304

鳥海山(山形)  Page1

【行程・登山者】

【10月7日】
鉾立7:20〜賽の河原9:10〜9:45御浜小屋10:00〜御田ケ原10:30〜千蛇谷分岐11:15〜文珠岳11:53〜伏拝岳12:20〜行者岳12:35〜13:15鳥海山14:05〜御室14:30〜15:40千蛇谷分岐15:50〜御浜小屋16:50〜賽の河原17:15〜鉾立18:13
最高点2218m最低点1129mSRTM標高1432m 11h
【登山者】とっちゃん、ゆーさん、、うさぎ、隊長
【撮影機材】OLYMPUS E-M1Ⅱ M.ZUIKO 12-100mm、E-M5Ⅲ M.ZUIKO 40-150mm GoPro7

【概要】

世の流れがwithコロナとなり、自重していた遠征登山を秋山から再開した。今回は未踏だった日本百名山の鳥海山・月山を目指した。天候により月山は断念したが、鳥海山は山頂を踏むことができた。今回は車での遠征で計画した。走行距離は二日で1500km と長くなったが、車ならではのメリットも多かった。
YouTube動画 → https://youtu.be/o87R8_ICMu0

鉾立ルート

鳥海山は東北の最高峰2237mだ。標高は中部山岳にかなわないが、海岸まで裾野を広げ、庄内平野から見る姿は富士山のように秀麗で、その標高差は山の標高と同じだ。出羽富士、秋田富士とも呼ばれているようだ。長野の松本から見上げる北アルプスに劣らない。庄内平野を訪れるのは初めてだったが、あれが鳥海山だと直ぐにわかった。鉾立ルートは一般的な登山ルートで、登山口までは鳥海ブルーラインが通じアクセスしやすい。
鉾立登山口

天気予報は13時から晴れになっていた。登山口には7時到着したが、山頂が13時になるように登ることにした。大型バスが1台、自家用車も多く、平日だが紅葉がいい時期なので登山者が多い。午前中は曇り予報で、登山口はガスで展望はよくなかったが、ガスの切れ間から山腹の紅葉が見え隠れし期待が膨らんだ。

登山口は約1200mだがすでに森林限界で、シラビソなので高木はなく、背丈の低いミネカエデ、ミヤマナラ、ナナカマド、ミヤマハンノキ、ハイマツ、ハクサンシャクナゲ、チシマザサな等の小低木が色づき山腹を、赤、黄、緑に染め上げていた。

チョウカイアザミ、チョウカイフスマはこの山の固有種だそうだが、草本類の花は殆ど終わっていた。
オヤマノリンドウ

賽の河原

このあたりは雪田のようで、チングルマの紅葉が綺麗だった。スゲやカヤ、岩、湿地が作り景観が箱庭のようで美しかった。春は草本の花が楽しめそうだ。

御浜小屋

賽の河原から稜線に登ると、御浜小屋に到着した。稜線の南側に鳥海湖が見えるはずだが、ガスに隠れていた。帰路に期待をつないだ。
チシマザサ
チングルマ

御田ケ原

御田ケ原までくると徐々にガスが途切れることがあり、時々展望が開けた。山頂を諦め折り返してくる登山者もいた。

山腹の紅葉

北側の谷は紅葉が綺麗だった。地形が面白く、溶岩流が作りだした地形だそうだ。先ほどの鳥海湖は噴火口だし、火山が作り出した地形は変化があって面白い。有史以来の噴火記録を確かめると、直近は1976年と新しい。大きなマグマ噴火は1701だそうで、まだまだ風化が少なく、そのときで着た地形がそのまま残ってるので荒々しい。山頂の新山もこのときできたようだ。
溶岩地形が面白い
千蛇谷分岐付近

外輪山

千蛇谷分岐で外輪山と別れた。我々は外輪山から回ることにした。火口側は断崖で反対の南側は緩やかに裾野を広げいてる。この山腹の紅葉も綺麗だった。時折、青空が覗くこともあり山頂に期待が膨らんだ。

標高はすでに2000mまで上がっている。外輪山には小ピークがあり、文殊岳、伏拝岳、行者岳と名が付いている。どれも山岳宗教的な山名だ。ハイマツや岩にエビのシッポが付いていた。
シラタマノキ
ハイマツ
岩に付いたエビのシッポ