2020年10月3日 No.1303

十石山(乗鞍)  Page1

【行程・登山者】

【10月3日】
鈴鹿4:00〜春日井5:00〜白骨温泉登山口8:10〜湯沢ノ平9:30〜十石東尾根11:00〜峠避難小屋12:20〜山頂2512m12:30〜避難小屋13:10〜登山口15:50
最高点2512m最低点1447mSRTM標高1077mm7h30m
【登山者】Tsuji、うさぎ、隊長
【撮影機材】OLYMPUS E-M1Ⅱ M.ZUIKO 12-100mm、GoPro7

【概要】

十石山は標高が2500mあるが、北に穂高と南に乗鞍があり、目立たない存在で、山と高原地図では登山道が破線ルートとなっている。地元の登山者ならともかく、わざわざ遠征でこの山を目指す登山者は少ない。しかし登ってみると、山頂部はハイマツや高山植物が生育し北アルプスの雰囲気となる。山腹は林床に笹が生い茂りカラマツ、シラビソなどの亜高山帯の豊かな針葉樹林となっている。四季を通して、地元の登山者中心に登られているようで、有志で整備された登山道は手作り感があり歩きやすかった。山頂部からの展望は抜群だった。
YouTube動画 → https://youtu.be/VkHPY8l6TfI

白骨温泉

乗鞍岳東麓に湧き出る温泉で、中里介山の小説「大菩薩峠」で有名になった。十石山は私自身も知らなかったが、白骨温泉に引かれて一度登ってみることになった。登山口は温泉街から少し林道を進んだところにあり、駐車場などは整備されていないので、ちょっとしたスペースや路肩に駐められた。土曜日だったので温泉街は賑わい、登山口に駐車スペースは3,4台で満車だった。
シラカバ
???アザミ

シラカバと笹

笹の多い山だと聞いたが、登山口からハイマツ帯まで笹の道が続いた。高さは腰から胸のあたりまでなので、イブキアサだろうか。登山口を入ると、カラマツ、コメツガなどの針葉樹林の中にシラカバの群生が見られた。ササは鬱陶しいが、樹林は美しい。
ダケカンバ
オオカメノキ

湯沢ノ平

急登が終わると湯沢ノ平になり、平坦な道が暫く続く。標高は1800mになり、シラカバに変わってダケカンバ、針葉樹はシラビソが多くなってきた。ナナカマド、オオカメノキ、ミネカエデなどの落葉樹の葉が色づき始めていた。林床にはイワナシが自生し、ゴゼンタチバナが赤い実が目立った。他に林床にはマイズルソウ、カニコウモリ、ユキザサが見られた。

しばらく平坦地が続き、標高は稼げないが距離は進める。
ゴゼンタチバナ
シラビソ林
イワナシ
笹が深く濃い
ゴゼンタチバナの実

十谷東尾根

平坦地が終わると十谷東尾根に沿って徐々に高度を上げ始め、標高2100mあたりで緩やかになった。ナナカマドの紅葉、ダケカンバやミネカエデの黃葉が、針葉樹やササの緑に映えた。野鳥は、鳴き声はコゲラだろうか、姿を見たのはルリビタキの雌、ヒガラが確認できた。鳥レンズを持っていなかったので、しっかりと撮れなかった。樹木や花、鳥を見ていると飽きない。
ミネカエデ
 
ウラジロナナカマド
ルリビタキの♀?
ウラジロナナカマド
オヤマノリンドウ