2020年8月16日 No.1296

野洲川支流元越谷の沢登り  Page1

【行程・登山者】

【8月16日】
大河原橋ゲート6:10〜8:10元越大滝8:25〜右俣(仏谷)〜乗越(県境稜線)10:40〜水沢峠11:05〜大河原橋ゲート12:55
距離 11km +670m 6h50m
【登山者】Tjさん、隊長

【概要】

猛暑になっている。フェーン現象のようで、鈴鹿山脈を越えると熱風となり平野部を吹き下ろしてくる。都外での活動は危険な状態だ。登山はコロナで制約されていて、涼を求めアルプスへ行くのもためらってしまう。しかしこのままで夏が終わるのも寂しすぎる。盆を過ぎれば登山者が少なくなるので、夏山の雰囲気が残る時期を狙って黒部川の支流の赤木沢にでも行こうかと云うことになった。それでしばらく沢をやってなかったので、リハビリに元越谷に行く事にあった。

元越谷

この谷は野洲川の大きな支流で、沢登で人気がある。「鈴鹿の山と谷5」でも詳しく扱われている。上部で左俣、中俣、右俣に別れ、右俣は更に、仏谷と別れている。仏谷は仏谷峠で県境稜線に合流している。人気のルートは右俣で、今回もこのルートをトレースした。渓が美しいのは大滝から右俣あたりだ。
サンショウウオ

元越谷の大滝

ゴーロ帯を抜け両岸が岩壁の中を抜けると左にカーブしたところに12mの大滝が現れる。ルート中最大の滝だ。滝を見ながらしばし休憩。この日は他のパーティーがいなかったので、前後を気にすることなく時間の経過にまかせた。左岸のルンゼを登り巻いたが、巻きすぎていいところを見逃した。来週予定の黒部の赤木沢も時間優先なので、それを意識していたからだろう。
大滝
直下から見上げる大滝
渕や釜が多く見ごたえがある
気持ちの良い遡行が続く

右俣(仏谷)

花崗岩の明るい廊下は、三俣まで続く。滝は少ないが、渕や釜が多く、見ごたえのある渓谷で、手頃なクライミングが楽しめた。三俣で、左俣、中俣、右俣に分岐する。中俣は水沢峠に、右俣は仏谷峠と乗越に、鎌尾根の稜線の一般登山道に接続するので、安心して帰還できる。右俣に入るとしばらくは明るいが、徐々に谷が狭くなり両岸から樹木が被さってくるので暗い感じになる。