プロローグ 今回は参加者多数のため、たくさんチームと、隊長チームに分かれ、たくさんチームが大ヤスリ岩、我々は大面岩左稜線をやることにした。我々は1-2-1でアタック。ピッチ数が11ピッチと長く、しかも懸垂下降が面倒なのでスピーディーな登攀がポイント。しかし、我々にとっては決して易しいルートではなく、油断は禁物。どこかでトラブルが発生するとリカバーが大変になる。このルートはマルチフリーではあるが、アルパイン的な要素もある、変化に富んだロングルートで、アルパインガールにも満足していただけたようだ。
アプローチ 今回のメンバーが関西から関東にかけて9人になり、集合を現地6時調整で調整した。東海組の我々4人は、前夜に移動し朝の出発に備えた。予定通り6時過ぎに自然公園に全員集合し、登山口に移動した。

登山口
このルート、瑞籬へのバリエーションルートとして使われているみたいで、大ヤスリ組も今回はこのルートを使うことになったので、全員が同時にスタートした。約1時間で、カンマンボロンと大面岩の到着し、大ヤスリ組と分かれた。

バリエーションルート
大面岩左稜線 アルパイン的なルートだが、中間ピッチは高度感のあるフェイスをフリーでの楽しめる。フェイス、クラック、フェイスと変化に富んでいて満足度の高いルートだと思う。歩きも含めると11ピッチと長く、それなりに時間がかかる。今回は1-2-1で登ったが、休憩を含めて約6時間を要した。懸垂下降はすっきりといかないので、今回も予想以上に苦戦した。ネット情報によると、すっきりとかくできるルートがあるらしいが。
1ピッチ目40m5.9 右のクラックがいつも、水で濡れていて湿っぽい。スラブのスタートだが、苔が水を含んで滑りやすい。ボルトがあるのでA1でスタートし、A0を交えながら、樹林を出たところでフリクションが利き出しフリーに移行。このピッチは省略できるようだが、今回も律儀に1ピッチ目からはじめることにした。今回は肩の故障で歩きで山頂を向かうという、ハッシーと親分の見送りでスタート。予定通り岩はぬめっていてA1で離陸。3週間ぶりに岩に触る。ボルトにヌンチャクをクリップするごとに間隔が戻っていった。

基部で基部で登攀準備 1ピッチ目スタート

天気がすっきろとせず、ガスっぽいが、1ピッチの終了点で樹林を抜けると、気持ちが徐々に上がってきた。

1ピッチ目
2ピッチ目 30m5.8 ルート中、最も易しいピッチ。中間部にやや立ってフェイスがある。リングボルトにクリップし、安易に置いた右足の縦ホールがすべってフォール。落ちたとき左足を少しひねったが、大丈夫なようだ。易しいといっても油断は禁物。立木でビレイ。

左:2ピッチ目を見上げる 右:1ピッチ目終了点


2ピッチ目の離陸
3ピッチ目 30m3rd 樹林帯を進む壁に当たるのでそこの立木でピッチを切る。

左:2ピッチ目の終了点 右:3ピッチ目の終了点
4ピッチ目 20m5.10a 立木に助けられて垂壁のフェイスを登り、凹角から岩の下をトラバースする。それほど高度感はないが、潜り込んでカムをセットし通過。

4ピッチ目 垂壁のフェイス
このピッチからすっきりとした岩場になり、クライミングらしくなる。

慎重に岩の下を通過する

岩の下に入りすぎると窮屈、出ると怖い。でも楽しそう