プロローグ 当初、谷川岳を計画していたが、都合により御在所に変更。おおやさんが御在所岳が初見になるので、藤内小屋に宿泊して腰を据えて御在所を楽しむことにした。何事も最初が肝心で、トラウマにでもなると足が向かなくなる。梅雨入り前で、天候がすっきりとしないが、状況に合わせてルート選択することにした。

緑が鮮やかな季節になった。谷を歩くのは清々しいが、朝から気温が高いようで、藤内小屋に着く頃には汗がにじんできた。今日は宿泊予定なので、余計な荷物を小屋に置かせてもらうことにしたが、まだスタッフの方々は来ていなかったので、地面に伝言を書いて出発。

藤内小屋
北谷には、タニウツギやコアジサイが咲き出していた。この花が咲き出すとそろそろ梅雨入りだ。数年前の土石流で荒涼としていた北谷には、徐々に木が育ちだしている。

左:タニウツギ 右:砦岩(藤内小屋から見上げる)
うさぎの耳まで来ると、しんくんとむっちゃんが登攀準備にかかっていた。今日はうさぎの耳を攻めるみたいだ。この岩場、登山道の脇にあるので注目度が高い。ウェイクアップ、ハングオーバー、カットインコーナーなど、半日楽しめるいい課題が揃っている。

うさぎの耳 藤内沢出合
P7 さてルート選択だが、明日が午後から天気が崩れそうなので、初日は前尾根を通してやることにした。ガスがかかり岩がしっとりとしている。

蛇の皮5.9で抜けようと思ったが、しっとりの濡れているので却下、おとなしくノーマルルートでスタートした。

P7は普通、登攀2ピッチと歩きになる。1ピッチ目はクラックで蛇の皮は途中から分岐する。2ピッチ目はリッジルートで、リッジに取り付くまでが核心。身体で乗り込む基本的なムーブが身につく。

P7の2ピッチ目

P6 P6はリッジ5.5、フェイス5.7、クラック5.9、チムニーと多彩なルートが揃っている。P7でアップができたので、少し手応えのあるクラックルートをやることにした。

クラックルート 5.9
クラックルートは、出だしのレイバックより、後半のワイドがくせもので、身体が入ってしまうと苦しくなる。

後半はチムニールートに合流。前尾根の全ピッチ中、唯一のチムニールート。どう登るかは人それぞれだが、出口が狭いので身体のサイズが小さい方が有利かも。私はいつも膝がつっかえるのでいやだ。プロテクションはNPなので、身体の向きによりセットしづらくなる。

左:クラックルート離陸 中:イワカガミ 右:さて、後半をどうするか

クラックを攻めるおおやさん sskさんチムニーのリード

チムニー離陸

左:少しガスがとれてきた 右:チムニーが終わりほっとひといき
P7とP6はルートの選択により、充実した内容になる。フリーとしても楽しめるピッチだ。

チムニーの出口
P5 P5は藤内沢側に難度の高いルートがあるが余り登られていないようだ。ノーマルは北谷側でノーマルルート5.4と凹角ルート5.5がある。


P5 ノーマルルート

ベニドウダン ノーマルルート